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第22シーズン 第306話 日本未公開
Die verlorenen Kinder(直訳:野放図な子ども達)
クリューガー隊長とゼミルがドイツ赤軍RAFの残党に立ち向かう。
Episodebeschreibung シナリオ
重篤な囚人が、何者かによって刑務所医療局から連れ出される。失敗に終わった犯罪は、ゼミルとクリューガー隊長を、1980年代にさかのぼる捜査へいざなう。
そして二人は、直ぐに理解しなければならない。それは、何者をも恐れず30年間ドイツ連邦共和国の基盤を揺るがしてきた組織RAFだ。
夫婦のテロリスト、クリスチャンとブリギッテ・ラーンは、最後の仕事をするために20年ぶりにドイツへ戻った。ゼミルと隊長は、テロリストと連邦刑事局との猛烈な戦いに巻き込まれただけでなく、追われる者が追う者として、密かにとても個人的な目標に向かっていると、気づいた。
よりによって事件の鍵は、未来への希望を与えるため、ゼミルが世話する元孤児パトリックだ。しかし、過去の犯罪は長い影を投げかける。ゼミルと隊長が、裏切り、犯罪、遅れてきた愛などを紐解き、そしてテロリストの真の望みが露呈すると、物事はもう手後れにしか見えない。
(www.rtl.deを参考にしました)2017.11.5掲載
Darsteller 出演
ゲスト出演のみ紹介●パウル・ルックス(パトリック・ラーン)、ゲジーネ・ククロヴスキ(母ブリギッテ・ラーン)、マルティン・ファイフェル(父クリスチャン・ラーン)、ヨアヒム・パウル・アスベック(警察指揮官ギュンター・パフ)、ゲルハルト・ロイス(マーク・ホフマン)、ライナー・フルヒ(弁護士ハネス・ベーレンゼン)
Eindruck 印象
インターネットでドイツ語版を見た印象
本筋の事件は分かりやすいが・・・
シナリオは、第22シーズンテレビムービーの東ドイツの残党に続き、今更ドイツ赤軍の残党なんて・・・、という感じがします。純粋に番組として見たときに、パウルがいないし、シナリオも想定の範囲内で意外性がほんど無く、イマイチ盛り上がりに欠け淡泊な感じがします。
逆に本筋の事件は、聞き取りしやすく、私の語学レベルに合っていました。また、次々にロケ地が変わるので、ロケ場所探しも楽しく、改めて私にとって「ケルン周辺を画面上で楽しみながら、ドイツ語を学ぶ」最適な教材です。
シナリオの補足
●冒頭、ヤサールはゼミルに「パトリックは、ドイツ人に馴染みがないバクラヴァを作っている。」と。
パトリックはゼミルに「バクラヴァは簡単だったよ。パウルと一緒に食べて。」と、トレーごと渡します。
ゼミルは「パウルは・・・」と言いますが、悔しいかなパウルが休んでいる理由が聞き取れません。Baklavaバクラヴァは、中東などで人気の甘い焼き菓子とのこと。
(中略)
●ゼミルが運転する車中。隊長はそのバクラヴァを「美味しい。」とぱくぱく食べます。
ゼミル:トレーを後ろに置きましょう。
隊長:大丈夫よ。
ゼミル:カロリー高いですよ。
●ゼミルは、隊長に食べられてしまうのが悔しいようで、このときの不満そうな表情が絶妙。この後、パトリックとのいきさつを話した後、やっとトレーを後ろへ。ホットしたような表情を見せるゼミル。年季の入った役者さんだとつくづく感じます。
(中略)
●クライマックス、ゼミルはパトリックに「俺のおばあちゃんのレシピでバクラヴァを作ろう。」と提案。味をしめた隊長も同行すると言いだし、最後まで隊長に振り回されるゼミルでした。スイーツは大好きなので、そんなに美味しいなら一度食べてみたいな。
●Kapitel2の11分40秒頃、ゼミルは驚くべきことに、あるレギュラー・メンバーの名前を呼びます。第302話では聞き間違えたかな。いずれにせよ嬉しい。
●本筋の事件
●20年も収監されているマーク・ホフマン、そして長年音信不通だった息子パトリックの所在をラーン夫婦はどうやって知ったか。そして移送される母ブリギッテ・ラーンと息子パトリックのコースも父クリスチャン・ラーンに漏れていました。キーマンは、弁護士ハネス・ベーレンゼン。
●銀行強盗の強奪金の所在を知るのは、マーク・ホフマンだけ。だからラーン夫婦は彼を助け出す必要があった。
●その昔、ラーン夫婦は幼い息子パトリックをベーレンゼン弁護士に預けた。母ブリギッテ・ラーンが「息子はどこ。」と問うと、ベーレンゼンは「福祉施設に預けた。」と。ブリギッテは「世話すると約束したくせに。」と平手打ち。母親の愛情と、父親のドライさが際立っていました。
ロケ地探訪
●Al Salam 中東料理店 Hohenstaufenring 22, 50674 Köln
写真306-1 2014年春撮影 写真306-2 2014年春撮影
冒頭のトルコ料理店は、ケルンの中央商店街の南西側、聖心教会のすぐそばにある中東料理店。この付近は何度か行ったことがあるので、写真を探しました。この二枚は、中東料理店が立地するホーエンシュタウフェンリング。通りには路面電車が走っていてZülpicher Platzツュルピッヒャー広場電停があります。中東料理店は左写真(北方向)と右写真(南方向)の間、つまり私の正面にありますが、あいにく写真が無く悔しい!注1
青丸にある看板と、赤丸にある電停とスーパーは次で解説します。
●Draht Kircher GmbH 冒頭のカーアクションでクラシュするトレーラー付きトラックのボディに書かれている社名は実在するフェンス工事店。恐らく、劇中で柵を壊すことも多いから、番組製作で取引のある業者かな。
●Haltestelle Zülpicher Platzツュルピッヒャー広場電停
写真306-3 TV画面より 写真306-4 ツュルピッヒャー広場電停
左:Kapitel 2の2分頃、パトリックがトルコ料理店から出掛け、ゼミルが尾行。画面中央にはパトリックの後ろ姿と9番線の路面電車。右上の青丸は「Klinik am Ring」と書かれた看板。赤丸は電停。その上の赤い帯はスーパーREWEの看板
右:2014年春に、9番線の路面電車からこの場所を写した写真がありました。TV画面は、この写真の右から左にカメラを向けています。あいにく青丸の看板は、窓枠に隠れて見えません。赤丸は同じく電停、そしてREWEの看板があります。
●Overstolzenhaus
尾行するゼミルがゴミ箱に隠れる直前、ゼミルの背後にステンドグラス窓の古そうな建物が映ります。ロマネスク様式の教会かなと思って調べたら、オーバー・シュトルツェン・ハウスという個人の邸宅で、観光地図にも掲載されているケルンで最も古い建物の一つ。ケルン市の公式サイト(※、独語)。さりげない観光地巡りに乗せられました。注2
写真306-5 ホイマルクト 2013年春撮影 写真306-6 エーベルト広場 2016年春撮影
左上:Heumarkt ホイマルクト
そしてゼミルがパトリックを見失った場所は、ホイマルクト。写真の右側に写っている三角屋根の建物が番組でも映っていました。番組で尾行するシーンは束の間でしたが、中東料理店からホイマルクトまで1.8km約20分かかります。
右上:Ebertplatzエーベルト広場
その後パトリックは階段を降りて行きます。隊長は「ホイマルクト」と言っていますが、ホイマルクトの地下鉄駅は最近できたばかりで、番組のロケ地は古い印象を受けることから別の場所。調べてみると中央駅の北東にあるエーベルト広場らしい。ここはケルンの定宿に近く、地下鉄駅があり毎年のように利用していますが、まさかここがロケ地になるとは思ってもみなかったので、写真は意識して撮っていません。防犯カメラに映ったパトリックは、右上写真のような階段を降りて行きます。写真はエーベルト広場ですが、同じような階段がホイマルクトにもあり、恐らく、降りて行く階段まではホイマルクトで、その先はエーベルト広場みたい。来春もエーベルト広場に近い定宿に泊まる予定なので、検証するぞ(笑い)。注3
写真306-7 ブラウバッハ通り 2016年春撮影
左:Braubach ブラウバッハ通り
Kapitel 3の4分頃、隊長を乗せたゼミルのBMWが走るシーンは、ケルンの中心商店街の南、ブラウバッハ通り。番組では写真の赤枠の範囲を、望遠で写しています。
●Köln, Ossendorf Sparkasse Am Butzweilerhof オッセンドフル貯蓄銀行 注4
Kapitel 3の5分半頃警察署からパトカーが出動するシーン。ビルの壁に「Sparkasse」のゴロが掛かっていたので探しやすかった。ロケはAdolf-Grimme-Alleeアドルフ=グリンメ=アレー。
●RheinBerg Galerie ラインベルク・ギャラリー 注5
番組では「ミュールハイム」と話されていますが、後半のロケ地は、ケルンから東へ20km、ベルギッシュグラートバッハにあるショッピングモール。ここを探すのに、画面に映った「Super 10 haircompany」の赤と緑の看板が決め手になりました。美容室のチェーン店らしく、パトリックの髪型がブラックジャックみたいに決まっていたので、お世話になったかな。恐ろしくローカルなロケ地探訪にお付き合いいただきありがとうございます。2017.11.18掲載、11.19最終更新。
ドイツ赤軍RAFについて書き出すと長くなるので、詳しくは、ネットにある情報や私の映画の視聴記
管理人>私が見たドイツ映画>#089バーダー・マインホフ 理想の果てに
管理人>私が見たドイツ映画>#113ハイジャック181
をご覧頂くとして、今話になにか隠し味があるかなと思って調べたところ、RAFの残党として登場するBrigitte und Christian Lahnブリギッテとクリスチャン・ラーン夫婦は、RAFの第二世代の指導者Brigitte Mohnhauptブリギッテ・モーンハウプト(1949年生まれ)とChristian Klarクリスチャン・クラー(1952年生まれ)のオマージュかな。この二人とも終身刑を終えて、2007年と2008年に釈放されています。
思い込みかもしれませんが、それが分かると番組でやたら「ブリギッテ」と「クリスチャン」の名前が呼ばれていたような気が。
ちなみにブリギッテ・ラーンを演じるゲジーネ・ククロヴスキは1968年生まれ、クリスチャン・ラーンを演じるマルティン・ファイフェルは1964年生まれなので、歳はかなり若返っています。11.19追記。
注1:2018年春、中東料理店を撮影しました。ロケ地探訪第八弾その2>82-12 中東料理店
注2:同じくオーバー・シュトルツェン・ハウスも。ロケ地探訪第八弾その2>82-11 オーバー・シュトルツェン・ハウス
注3:同じくエーベルト広場とホイマルクトへ行き、両者の関係を整理しました。ロケ地探訪第八弾その2>82-10 エーベルト広場
注4:同じくオッセンドフル貯蓄銀行へ行きました。ロケ地探訪第八弾その2>82-1 オッセンドフル貯蓄銀行
注5:同じくラインベルク・ギャラリーへ行き、Super 10 haircompanyの赤と緑の看板も確認しました。ロケ地探訪第八弾その1>81-2 ラインベルク・ギャラリー。2018.6.17追記、7.1最終更新
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Seit 11.Feb.2003 Happiness裕之介