Eine Deutschlandreise 2023 ドイツ旅行 (3/4)
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Inhalt 目次
1 Italien und Schweiz イタリアとスイス
2 Der Harz ハルツ山地
3 Saarland ザールラント
4 Am Rhein ライン河畔
3 Saarland ザールラント
3-1 Alsfeld アルスフェルト
3-2 Fulda フルダ
3-3 Steinau an der Straße シュタイナウ
3-4 Hotel Restaurant Zum Nachtwächter ホテル・レストラン・夜警
3-5 【世界遺産】Kloster Maulbronn マウルブロン修道院
3-6 Karlsruhe カールスルーエ
3-7 Marbach am Neckar マールバッハ・アム・ネッカー
3-8 Ludwigsburg ルートヴィヒスブルク
3-9 Technik Museum Speyer シュパイヤー技術博物館
3-10 Saarbrücken ザールブリュッケン
3-11 Hotel Restaurant Litermont ホテル・レストラン・リターモント
3-1 Alsfeld アルスフェルト
●メルヘン街道3都市巡り
フランクフルト到着から6日目、ハルツ地方を離れ、メルヘン街道沿いのアルスフェルト、フルダ、シュタイナウの3都市を周遊し、カールスルーエ近郊の宿まで約500km走ります。カールスルーエの天気予報は薄曇り。予想最高気温17度、最低気温2度で、昨日よりは緩みます。最初の目的地アルスフェルトまで約210km、所要2時間15分の予定。
写真3-1-1 ヴァルケンリート DR画像 写真3-1-2 州道2062号線 DR画像
左:8時45分出発、州道603号線を南下し Walkenried ヴァルケンリートという集落を通過。堂々たる Klosterhotel クロスターホテル。名前からして元修道院かな。
右:Liebenrode リーベンローデの南、長崎とは別世界の景色に思わず声が出ました。天気予報に反して晴天のもと快走。この後高速38号線に乗ります。
写真3-1-3 高速38号 DR画像 写真3-1-4 ガルゲンベルク北PA
左:高速38号線をゲッティンゲンへ西向きに走ると、正面に風力発電機が林立
右:9時20分頃、Parkplatz Galgenberg Nord ガルゲンベルク北PAでトイレ休憩
写真3-1-5 ライネタール北PA DR画像 写真3-1-6 ドラムメタール DR画像
左:10分ほど走って Raststätte Eichsfeld Nord アイヒスフェルト北SAで給油、ATMで現金を引出し、更に10分ほど走って左写真の Rastplatz Leinetal Nord ライネタール北PAでトイレ休憩。SA、PAは、どこも大型車に占領されていますが、ここはこのように高さ制限のバーが設置され、乗用車区画に大型車が進入できない工夫がされています。
右:ゲッティンゲンの南、Dreieck Drammetal ドラムメタールで高速7号線へ。7号線はトラックが多めですが、それでも概ね時速150kmで快適なドライブが続きます。
写真3-1-7 カッセル東SA 写真3-1-8 マルクヴァルトPA
左:10時半頃、大規模な Raststätte Kassel Ost カッセル東SAで休憩。眺めがよい屋外で、Café crème(仏、一般的なコーヒー+ホイップミルク) 3.7Euro。
右:10分ほど走って Parkplatz Markwald マルクヴァルトPAでトイレ休憩。SAのトイレは有料なので、こうやってSAとPAを使い分け。ここも眺めが良かった。
●目立たないが穴場の中世都市の町並み
写真3-1-9 キルヒプラッツ 写真3-1-10 マルクト広場
左:休憩・給油で、予定より45分ほど遅れて11時45分頃、旧市街地の外れにある駐車場に車を置いて徒歩で向かいます。右側は Walpurgiskirche ヴァルプルギス教会
右:Marktplatz マルクト広場まで来ました。正面に Maibaum 5月柱が立っています。
写真3-1-11 マルクト広場に建つワインハウス(左)と市庁舎(右)
ふたつの尖塔がある市庁舎(1516)とその昔ワインを売っていたというレンガ造のワインハウス(1538)。私が訪れた6日後の5月3日にMaibaumfest 5月柱祭りがあったもよう。
写真3-1-12 マインツァー・ガッセ 写真3-1-13 オーバーガッセ
左:Mainzer Gasse マインツァー・ガッセ。ドイツらしい木組みの町並みに心踊ります。左端が Hochzeitshaus 結婚式の家。ここにあるカフェのケーキは評判らしい。
右:戻り道 Obergasse オーバーガッセで見かけた工事中の建物。日本で言う「古民家再生」かな。屋根は、下地の防水シートでしょうか。人口約1万6千人の小都市なので、半日あればゆっくり観光できる私好みの古都に後ろ髪を引かれつつ、1時間ほどの駆け足観光を終え、次の Fulda フルダへ向かいます。フルダまで41km、休憩込み約1時間の予定。
3-2 Fulda フルダ
写真3-2-1フンメルスコフ西PA 写真3-2-2 パウル門の背面
左:高速5号線に乗って来た道を戻り、10分ほど走って Parkplatz Eifa Süd アイファ南PAで休憩。Dreieck Hattenbacher ハッテン川で高速7号線に乗り換え、アイファ南PAから30分ほど走ってフルダの到着前、Parkplatz Hummelskopf West フンメルスコフ西PAで、もう一度休憩。高齢になるとトイレが近いので、無料で用足しができる場所で出来るだけ絞り出しておきます。この便所棟の屋根はデザインにこだわりがありますね。
右:大聖堂到着直前、Paulstor パウル門(1711、1771移築)をくぐり抜けると、大聖堂の前に出て到着。門上の中央玉座が使徒パウルの像とのこと。
●フルダのランドマーク~大聖堂
写真3-2-3 正面
フルダは人口約68,000人。宗教都市にふさわしい実に美しいバロック様式の大聖堂(1712)。右手にロマネスク様式の Michaelskirche 聖ミヒャエル教会(822)が見えます。
写真3-2-4 主祭壇 写真3-2-5 パイプオルガン
明るい堂内が印象的。主祭壇(左写真)と、振り返るとパイプオルガン(右写真)。
写真3-2-6 ドーム 写真3-2-7 大聖堂博物館
左:頭上には40m近い高さのドーム。
右:Dom Museum 大聖堂博物館は外観のみ撮影。フルダには他にも Stadtschloss 市宮殿など見どころがあるようですが、30分ほどの駆け足で、次のシュタイナウへ向かいます。約40km、所要時間約35分。
3-3 Steinau an der Straße シュタイナウ
●グリム兄弟が少年時代を過ごした古都
写真3-3-1 高速66号線 DR画像 写真3-3-2 ツィーゲルガッセ駐車場
左:林を抜けると視界が開け、地平線の彼方まで景色が広がり素晴らしいドライブ。
右:14時40分頃、旧市街地の Ziegelgasse ツィーゲルガッセ駐車場に駐車。人口1万人ほどなので、駐車場は探しやすく、1時間無料。正式名称の「an der Straße(街道沿い)」とは、フランクフルトからライプツィヒに至る交易路にちなみ、1975年から使われているとのこと。
写真3-3-3 豚の泉 写真3-3-4 グリム兄弟通り
左:Am Säumarkt ゾイマルクトにある Schweinebrunnen 豚の泉。モチーフは不明。
右:豚の泉から Brüder-Grimm-Straße グリム兄弟通りを進むとインパクトのある外壁。Hänsel und Gretel ヘンゼルとグレーテル、Rotkäppchen 赤ずきんちゃん、Dornröschen 眠れる森の美女などが描かれています。
写真3-3-5 Schloss Steinau シュタイナウ城(正面)とKatharinenkirche 福音教会(左手)
中心部へ到着。シュタイナウ城は、グリム兄弟の展示もある博物館とのこと。
写真3-3-6 市庁舎 写真3-3-7 アイス
左:シュタイナウ城側からの見返り。正面はRathaus 市庁舎。左側の丸い塔はグリム兄弟にちなむ噴水。その奥の水色の外壁のアイスクリーム店で休憩。
右:持ち帰りアイスですが、テラス席が空いていたので、座っていいかと尋ねたらOK。
写真3-3-8 ブレーメンの音楽隊 写真3-3-9 グリム兄弟の家
左:Brüder Grimm-Haus グリム兄弟の家の入口にあったブレーメンの音楽隊。
右:グリム兄弟の家の内部は博物館とのこと。1時間ほどの散策を終え、今日の宿へ向かいます。カールスルーエ郊外の宿まで約220km、2時間半の予定。
写真3-3-10 高速5号線 DR画像 写真3-3-11 給油
左:高速5号線に架線がありました。実際に見ることはできませんでしたが、「Oberleitungen Autobahn」でネット検索すると、パンタグラフを上げた電気貨物車の走行実験画像があります。この付近からところどころ渋滞で流れはよくありません。
右:宿まで残り約40km30分、Raststätte Bruchsal West ブルッフザール西SAで給油。
写真3-3-12 ブルッフザール中心部 DR画像 写真3-3-13 国道35号線
左:給油の後、高速5号線を降りて、一般道へ。ブルッフザール中心部を通過。
右:ブルッフザールを抜けると、宿まで快調。言葉になりません。
3-4 Hotel Restaurant Zum Nachtwächter ホテル・レストラン・夜警
●メルヘン街道にふさわしい木組みの古民家の宿
写真3-4-1 外観
18時過ぎ宿に到着。久しぶりに木組みの「古民家」レストラン付きの宿に泊まりました。1泊朝食付き68Euro(泊り59.5Euro、朝食8.5Euro)。
写真3-4-2 客室 写真3-4-3 客室
左:1階の客室。予約サイトには、屋根裏の天井の高い明るい部屋が掲載されていたので、予想外でしたが、調度品も含め年代物のインテリア。
右:TV、Wifiもあり不自由はありません。左端の観音扉を開けるとサニタリー。
写真3-4-4 客室・外部建具 写真3-4-5 サニタリー
左:外部建具は木製の二重窓。厳冬期には厳しそう。眺望も無し。
右のサニタリーは、最新の設備。リフォームにお金を掛けるなら、外部建具も断熱性能を上げたほうがよさそうですが。
写真3-4-6 サニタリー 写真3-4-7 サニタリー
サニタリーは、1畳半ほどの機能性十分なコンパクトモデルみたい。
写真3-4-8 立て看板 写真3-4-9 ビール 写真3-4-10 ワイン
左:時刻は19時、宿のレストランへ。立て看板には今日のおすすめメニュー。
中央:Engel Kellerbier -hell 0.5L エンジェル・ケラービール(酵母入り瓶詰めラガービール)・ライト 4.4ユーロ。東へ約130km、Crailsheim クライルスハイムにある醸造所。かつて滞在したシュヴェービッシュ・ハルから東へ約30kmなので、飲んでいたかも。
右:Hauswein weiß trocken Rivaner Lienzinger Weinberge 0,2L 4,6Euro お勧めの白辛口ワイン、リヴァーナー(ミュラー・トゥルガウの別名)。
写真3-4-11 スープ 写真3-4-12 デザート
左:立て看板の一番上に書かれていた Spargelcremesuppe mit Spargel-Einlage 6Euroアスパラガスの輪切り入りアスパラガスのクリームスープ
右:デザートも立て看板にあった Frische Erdbeeren mit Vanilleeis und Sahne 7.5Euro 新鮮なイチゴ、バニラアイスと生クリーム添え
写真3-4-13 1泊目の朝食 写真3-4-14 2泊目の朝食
2泊したので、2泊分の朝食をまとめて掲載します。ビュッフェ式で十分な品揃え。食器もクラシックな雰囲気。
写真3-4-15 朝食のビュッフェ 写真3-4-16 朝食会場とフロント
左はビュッフェの様子。右は朝食会場とフロント。家族経営の「旅館」的雰囲気。
3-5 【世界遺産】Kloster Maulbronn マウルブロン修道院
今日は、この宿を拠点に周遊します。カールスルーエの天気予報は雨。予想最高気温18度、最低気温11度。まず約5km、車で5分のところにある世界遺産の修道院へ。
写真3-5-1 修道院とその周囲の案内板 写真3-5-2 城門
左:車を停めた[P1]駐車場にあった案内板。[4]修道院とその周囲が示されています。[1] Klosterberg 葡萄畑[2]Tiefer See(深い湖) 養魚や取水のための人口湖で、現在では貸しボートがあるとのこと。[3]Schafhof 修道院を作るための採石場の跡地利用の農園。現在では、木組みの家が建ち並ぶとのこと。
右:[4]修道院の城門。ヘルマン・ヘッセはここの神学校に通っていた時期があり、この門をくぐったことでしょう。
写真3-5-3 配置図 写真3-5-4 市庁舎
左:[4]修道院の配置図。城壁に囲まれ、市庁舎、薬局、警察と Notariat 公証人役場なるものもあって、ひとつの町の様相。
右:中央の建物が市庁舎。概ね13~14世紀頃の建物で、維持管理は良好。
写真3-5-5 左から警察と公証人役場、教会(1178献堂)、Stadthalle 市民ホール
写真3-5-6 教会の平面図 写真3-5-7教会の南面
左:教会の平面図。食堂、診療所、Heizraum/Kalefaktorium(Wärmestube)鍛冶場などもあり、この教会単独でも世界遺産規模。
右:教会の南面。ロマネスク様式が色濃く出ています。
写真3-5-8 拳の塔 写真3-5-9 深い湖
左:Faustturm 拳の塔。かつて兵士と修道士が修道院を守っていた塔とのこと。
右:車で深い湖そばの[P2]へ移動。天気が良ければ散策によさそうな場所です。次は西へ約50km、40分のカールスルーエへ。同地は2016年に訪れたので、今回は環境視察。
3-6 Karlsruhe カールスルーエ
●Windmühlenberg 風車の丘
写真3-6-1 風車の丘
ゴミの山に作られた2,000kW風力発電機2基。Wikiによれば「ゴミ」という軟弱地盤なので、対策が取られているとのこと。航空写真で見ると、太陽光発電もあるようです。
写真3-6-2 市民農園 写真3-6-3 市民農園
ゴミの山を撮影するために車を停めた場所は、Kleingarten クラインガルテン(市民農園)でした。老後の楽しみだけでなく、都市での緑化保全や若い世代への自然教育の場になっているとのこと。
写真3-6-4 トラムの車庫 写真3-6-5 トラムの車庫
更にゴミの山の足元には、トラムの車庫 Karlsruhe Betriebshof West があり、ここにもエネルギー供給されているとのこと。
写真3-6-6 遊園地などの看板 写真3-6-7 移動サーカス
左:実はゴミの山の撮影場所を探してうろうろしていたら、行き過ぎてしまいました。左の標識の上から2番目 Festplatz Pferderennbahn 遊園地・競馬場とあり、一番下には移動サーカスの案内も。
右:移動サーカス。雨は上がり、風車の丘を見に来ただけでしたが、楽しいエリアでした。
●Schaufenster Stadtwerke エネルギー、水道公社のサービスセンター
写真3-6-8 キリスト教会 写真3-6-9 裁判所前交差点
左:次は市中心部にある エネルギー、水道公社のサービスセンターへ向かいます。途中、信号待ちで見かけたネオゴシック様式の Christuskirche キリスト教会(1900奉献)。赤い石のマインツ大聖堂を彷彿とさせます。
右上及び右(写真3-6-10 拡大写真):目的の立体駐車場到着直前 Amtsgericht 裁判所前の信号待ちで。自転車用信号や、日本では見かけない標識もあり、慣れないと戸惑いそう。
写真3-6-11 サービスセンター 写真3-6-12 ショーウインドー
左:サービスセンターは[i]観光案内所と一体。
右上:外窓に貼ってあったスローガン。調べたところ EnergiePaktKA エネルギー協定KAとは、地域が一体となってエネルギーを20%減する省エネへの取り組み。ウクライナ情勢が影響しているもよう。
右(写真3-6-13):サービスセンターで頂いた小冊子。太陽光発電の重要性や青少年への環境教育活動が紹介されています。
サービスセンターは、目抜き通り Kaiserstraße カイザー通りに面しています。
写真3-6-13 カイザー通り 写真3-6-14 美食家マイヤー
左:そのカイザー通りで見かけた印象に残る泉のモニュメント。ゴミ箱の上に座る男。Herrenbrunnen von Jürgen Goertz(1978)
右上:Schlemmermeyer(美食家マイヤー)は、お手軽インビス。2016年にマンハイムで見かけて、いずれ立ち寄ってみたいと思っていました。今回偶然カイザー通りで見かけたので、ここでお昼。
右(写真3-6-15):パンに焼きソーセージを挟んだものが定番。小腹を満たすには十分なボリューム。店頭の立ちテーブルで頂きます。
3-7 Marbach am Neckar マールバッハ・アム・ネッカー
●第九の作詞家シラーの生家がある木組みの町並み
写真3-7-1 マウルブロン修道院 写真3-7-2 ホフマイスター
左:昼過ぎにカールスルーエを出発し、朝イチで行ったマウルブロン修道院へ13時半到着。しっかり見学する予定でしたが、雨が強くなり諦めて、東へ約50km、45分ほどのところにあるマールバッハを目指すことに。車の一人旅ならではの成り行き。
右:道中で見かけた、この地域に数店舗を構える hofmeister ホフマイスターの Bietigheim ビーティッヒハイム店。店名下には「Das Erlebnis-Wohnzentrum(体験型ホームセンター)」とあり、道路上の長い渡り廊下の右手にも巨大な建屋があります。雨模様だし、ここで夕方まで過ごすのもよさそう。
写真3-7-3 旧市街の眺め 写真3-7-4 シラーの生家
左:激しい渋滞もあって15時半頃ネッカー川沿いの駐車場に到着。旧市街は丘の上
右:城壁沿いに登っていくと、Schillers Geburtshaus シラーの生家
写真3-7-5 ニクラストアー通り 写真3-7-6 アイスクリーム
左:更に Niklastorstr. ニクラストアー通りを登ります。アイス店を発見。
右:肌寒いあいにくの天候ですが、ドイツらしい雰囲気で頂けるアイスは格別。
写真3-7-7 都市教会 写真3-7-8 堂内
小ぶりで質素な Stadtkirche 都市教会(1700再建)。
写真3-7-9 マルクト通り
旧市街の中心 Marktstr. マルクト通り。小雨模様の平日だからか、観光客は極少。信じられないほどゆっくり観光できます。正面、旧市街の東側にある Oberer Torturm 上の塔は、3ヶ所あった城門のうち現存する唯一の門で、高さ40mからの眺めは圧巻とのこと。
写真3-7-10 市庁舎 写真3-7-11 農家の家
左:市庁舎(1763)。塔には13個の鐘があり、レパートリーは25曲。1日3~4回鳴るそうですが、あいにく時間が合いませんでした。
右:Holdergassen ホルダーガッセンには、ワイン生産者や農家が多く住んでいたそうです。その典型的な家だと解説にありました。時刻は16時。宿への戻り路(約40km、40分)の途中にあるルートヴィヒスブルクへ寄ることにしました。
3-8 Ludwigsburg ルートヴィヒスブルク
●計画的な宮廷都市
写真3-8-1 ホルツマルクト 写真3-8-2 ウクライナナンバーの車両
左:ここまで来ると、シュトゥットガルトまで20kmほど。駐車したそばは、Holzmarkt ホルツマルクト(木材市場)。中央のオベリスク(1953)には、この地の偉人が刻まれているとのこと。
右:ウクライナ・ナンバーの車両。チェコやポーランドのトラックは高速道路でよく見かけるけど、ウクライナ・ナンバーは珍しい。避難民かな。
写真3-8-4 マルクト広場
この都市はマンハイムのように18世紀始めに、宮殿の門前都市として計画されたとのこと。マルクト市場は奥行約100m、巾約80mもあり、今日はもう歩くエネルギー無し。
写真3-8-5 教区教会とマルクト泉 写真3-8-6 都市教会
左:Pfarrkirche und Marktbrunnen 教区教会(1781)とマルクト泉(1723)。泉の像はこの都市の創設者 Eberhard Ludwig エーベルハルト・ルートヴィヒ公(1676-1733)。
右:教区教会の対面に建つ Stadtkirche 都市教会(1726)
写真3-8-7 Residenzschloss Ludwigsburg ルートヴィヒスブルク城
ルートヴィヒスブルク城(1733)をフェンスの外から撮影。ヴェルサイユ宮殿と並び称される立派な宮殿と庭園で、戦火を逃れ、当時の栄華を伝えているのに、なぜか旅行本の取り上げ方は地味なのでノーチェックでした。チャンスがあれば再訪したい。
写真3-8-8 環状交差点 写真3-8-9 環状交差点
Schorndorfer Str.ショルンドルファー通り他三つの通りが交差する十字路。
もともと信号機のある交差点だったようですが、環状交差点の社会実験でしょうか。歩行者信号もなく、車に注意しながら、歩行者優先で渡ります。信号待ちがないのがいい。
時刻は17時前、30分ほどの駆け足観光を終え、宿へ戻ります。約33km、40分。
●夕食
写真3-8-10 レストラン 写真3-8-11 白ビール
左:今日も宿のレストランで19時から夕食。古風な雰囲気。
右:Ketterer Hefeweizen vom Fass ケッテレー白ビール生 0.5L 4.4Euro。南西へ約20kmにある醸造所らしい。
写真3-8-12 夕食 写真3-8-13 ワインとデザート
左:Gebackener Feta mit Oliven & Pepperoni an bunten Blattsalaten 焼きフェタチーズ(注1)とオリーブとペパロニ(注2)のカラフルな葉ものサラダ 12.9Euro
注1:ヤギなどの乳から作るギリシャの白チーズ
注2:サラミのような辛いソーセージ
右:Panna Cotta パンナコッタ 5.9Euro、昨晩と同じ Weiß Hauswein 辛口白ワイン
3-9 Technik Museum Speyer シュパイヤー技術博物館
●9年越しの念願が叶う、乗り物の博物館
フランクフルト到着から8日目、カールスルーエを離れ、シュパイヤー、カイザースラウテルンを経由してザールブリュッケンまで260km走ります。到着地ザールブリュッケンの天気予報は曇り。予想最高気温16度、最低気温9度。最初の目的地シュパイヤー技術博物館まで約70km、所要1時間の予定。
2014年にジンスハイム交通技術博物館を訪れて、分館がここシュパイヤーにあることを知りました。2016年はライン川対岸のホテル(2016-1-2 ラインホテル・ルックスホーフ)に泊まっていて、博物館ゲート前まで行きながら、段取りの悪さで入場できず。そして今年、満を期して9年越しで訪れることができました。
写真3-9-1 ゲート 写真3-9-2 駐車場
左:9時15分頃駐車場に到着。ゲートの文字は裏表です。
右:駐車場には既に多くの赤い Feuerwehr 消防隊の車が多く駐車しています。理由は後ほど分かりました。
まずアイマックス・ドームで、ドキュメンタリー「Apollo 11 アポロ11号 47分 英語版」を見ました。
写真3-9-3 全景
展示物は2,000以上、展示面積は屋内外で15ha(東京ドーム4.7ha3個分)。展示の目玉は左上ボーイング747、右アントノフAn-22など凄い数。正面には大聖堂が見えます。
写真3-9-4 ボーイング747 写真3-9-5 アントノフAn-22
左:多くの展示物は立ち入ることができます。こちらはボーイング747の2階席。
右:アントノフAn-22の機内。登場時(1969)最大の航空機だったとのこと。
写真3-9-6 Liekam Rent 写真3-9-7 屋内展示場
左:スターウォーズやスタートレックのキャラに足が止まりました。ショーケースに書いてあるLiekam Rentは映画の等身大キャラクターを扱う会社らしい。
右:屋内展示場には、乗用車、バス、蒸気機関車、飛行機、メリーゴーラウンドなどがぎっしり。日産の霊柩車には驚きました。
写真3-9-8 トラバント 写真3-9-9 宇宙展示
左:旧東ドイツ時代の象徴トラバントがここにも。
右:こちらは、欧州最大の Raumfahrtausstellung 宇宙展示。ソ連版スペースシャトルのブランOK-GLIや宇宙実験室SPACE LABの訓練モジュールなどが展示されています。
写真3-9-10 昼食 写真3-9-11 イベント
左:お昼は館内のカフェで。シュトロイゼルクーヘンとカフェラテ6.3ユーロ。
右:赤い緊急車両は、重装備をした消防職員の卓球大会で集まった車のようでした。
次はサッカーの名門チームがあるカイザースラウテルンのスタジアムに立ち寄ってザールブリュッケンまで、154km、約2時間の予定。
3-10 Saarbrücken ザールブリュッケン
●ちょっとお洒落なザーラント州の州都
写真3-10-1 メディア・マルクト 写真3-10-2 カイザースラウテルン休養林
左:走りだして30分ほど。Media Markt(Chemnitzer str.33 67433 Neustadt an der Weinstraße) メディア・マルクトがあったので、立ち寄ってDVDを購入。
右:Ruhe Forst Kaiserslautern カイザースラウテルン休養林。実はカーラジオから、サッカー・ニュースが頻繁に流れます。いやな予感がしましたが、ホームで試合中で、スタジアム周囲の駐車車両や警備員の多さにおののき、遠巻きに通過しただけ。渋滞で時間だけ無駄遣い。この地を訪れた証拠として、休憩した駐車場の看板を撮影。
写真3-10-3 市庁舎 写真3-10-4 ヨハネス教会
左:遅れに遅れ16時、市中心部の量販店の立体駐車場に駐車。ネオゴシック様式の市庁舎(1900)は、ミュンヘン新市庁舎を設計した Georg von Hauberrisser ゲオルク・ハウバーリッサー(1841-1922)とのことで、どうりで色違いでそっくり。
右:市庁舎の向かいにあるネオゴシック様式の Johanneskirche ヨハネス教会(1898)は、戦災でも生き残ったそうです。
写真3-10-5 堂内 写真3-10-6 堂内
ヨハネス教会の堂内へ。外部の重厚さに比べると、あっさりした堂内。
写真3-10-7 バーンホフ通り 写真3-10-8 ザール川
左:Bahnhofstr. バーンホフ通り。名前のとおり、駅前商店街
右:モーゼル川の支流 Saar ザール川に架かる橋 侯爵(1718-1768)の名前を冠した Wilhelm-Heinrich-Brücke ヴィルヘルム・ハインリヒ橋まで来ました。ザールブリュッケンは、ザール川の橋という意味。人口約18万人。先の大戦で甚大な被害を受け、フランス国境に近く、再建されているせいか、ドイツとは違った印象を受けます。
写真3-10-9 ルートヴィヒ教会とルートヴィヒ広場
橋を渡ると Ludwigskirche ルートヴィヒ教会があります。端正なバロック様式の教会。教会名は、教会を完成させた人物(橋名の息子)にちなむらしい。教会が鎮座する広場も Ludwigsplatz ルートヴィヒ広場。周りを取り囲む白い建物群も含め、ひとつの作品。
写真3-10-10 ルートヴィヒ教会内部 写真3-10-11 ルートヴィヒ教会西面
左:内部は、仮囲いが設置され、再建が続いています。外観とは対照的に白基調。
右:教会西面。教会・広場・周囲の建物群、戦災を受けていなければ世界遺産かな。
写真3-10-12 案内板 写真3-10-13 ドミノピザ
左:街角にこの教会の案内板 SaarErlebnisland (ザール 冒険の国)があり、教会は戦災で外壁と塔を残して焼失。創建~焼失~再建について写真付きで説明があります。
右:見慣れたピザの看板。調べたところドミノピザは1960年アメリカ発祥で、ドイツにも200店舗以上あるそうです。郊外には世界遺産フェルクリンゲン製鉄所もありますが、もう17時なので、1時間の駆け足観光を終え、郊外の宿へ向かいます。40km、40分。
3-11 Hotel Restaurant Litermont ホテル・レストラン・リターモント
●ドイツスタイルの休暇を楽しむ森に囲まれた三ツ星ホテルとレストラン
写真3-11-1 外観 写真3-11-2 客室の窓から
左:丘陵地 Litermont リターモントにあるレストランとホテル。お手軽な雰囲気。
右:客室からの眺め。眺望がよいバルコニー付きは20Euroほど上がります。泊まるだけなので山側にしましたが、ごみ箱を避けたアングルで撮ればよかったかな(笑)。
写真3-11-3 客室 写真3-11-4 客室
客室は21㎡。ダブルルームの一人利用なので広々。
写真3-11-5 サニタリー 写真3-11-6 サニタリー
サニタリーは清潔感があり標準的。1泊朝食付き79ユーロ(泊り74Euro、朝食5Euro)。
●誕生日の夕食
写真3-11-7 ビール 写真3-11-8 夕食
左:19時過ぎ、レストランで夕食。白の地ビール Litermont Gipfel-Bräu 0.5L4.9Euro
右:Gebratene Hähnchenstreifen auf frischen Blattsalaten und Rohkostsalaten der Saison in unserem Hausdressing 新鮮なリーフレタスにフライドチキン、自家製ドレッシングをかけた季節の生野菜のサラダ 13,5Euro。
写真3-11-9 デザート 写真3-11-10 イベント会場
写真3-11-11
左:〆は Creme Brulee dazu ein Bällchen Erdbeereis かけてあるお酒から炎が上がるクレームブリュレ(注)イチゴのアイス添え 7.5Euro。チップ込み30Euroの夕食でした。注:フランス発祥でプリンに似たデザート。
右上:別室では、音楽とダンスで夜遅くまで盛り上がっていました。
右:時刻は21時過ぎ。飲み足りなくて、もう一度レストランで一杯 Müller-Thurgau Harmonischer, fruchtiger Zechwein ミュラー・トゥルガウ 調和の取れた、フルーティーで飲みやすいワイン 0.2L 5.5Euro。
●朝食
写真3-11-12 朝食会場 写真3-11-13 朝食のビュッフェ
森に囲まれたすがすがしい雰囲気で頂く朝食は格別
写真3-11-14 コーヒーマシン 写真3-11-15 朝食
左:日本でも見かけるコーヒーマシンでも、気のせいか豆が違うのか味は格別。
右:朝食は5Euro。シンプルなりに、ドイツ流朝食に満足。
週末連泊してハイキングなどを楽しむドイツ・スタイルの休暇の過ごし方に適した宿だろうなと思います。64才の誕生日に身の丈にあった私好みの宿泊でした。
3-12 Nachwort あとがき
●Walpurgis ヴァルプルギス~語源を初めて知る
写真3-12-1
ヴァルプァギスの夜のポスター
ヴァルプルギスを知ったのは、2014年ヴェルニゲローデでたまたま「ヴァルプルギスの夜」のイベントに遭遇した時。ただ由来は、今回初めて知りました。
ヴァルプルギスは、8世紀イングランド生まれ、後にドイツで女子修道院長となり、西暦870年5月1日に列聖された
ことから、前夜祭が「ヴァルプルギスの夜」として残っているとのこと。

ところで発音は通じにくく、 ドイツ語の発音だと「ヴァルプァギス」といった感じ。左のポスターは、2015年ヘクセンタンツプラッツ(魔女の踊り場)にて撮影。
●給油はできるだけ市中で
写真3-12-2 SAのGS 写真3-12-3 市中のGS
左は、実際に給油したブルッフザール西SAのGSの看板。Super E10 レギュラーガソリン 2.219Euro(333円)。右はカールスルーエ近郊で見かけたGSの看板。同じく1.719Euro(258円)。その差額は75円/Lもあります。30リットル給油するとその差2.250円。今回返却前に給油したケルン近郊のGSも1.739Euro(261円)。高速道路を長距離移動する場合は、SAのGSでも仕方ないものの、今回は4年ぶりのドイツ旅行だったので、できるだけ市街地で給油する鉄則を忘れていました。
●Fulda フルダ~心に刻まれた地を初訪問
その昔、語学学校があるゲッティンゲンから週末旅行でフランクフルト方面へ列車で向かうと、フルダを必ず通るため、心に刻まれた地名です。ただ当時使っていたガイドブックには観光地として登場しないので、一度も途中下車して訪れたことはありませんでした。
フルダにちなみ、もう一つ心に刻まれたこと。それは、ゲッティンゲンとフルダの間で、当時の東西ドイツ国境沿いを列車が走る場所があり、国境線が強く印象に残っています。「平和について思うこと(独:Meine Meinung über den Frieden」というページを2016年に書きました。
●ページのタイトルはザーラントですが・・・
3-1 アルスフェルト~3-3 シュタイナウはヘッセン州(州都ヴィースバーデン)。
3-4 ホテル・レストラン・夜警~3-8 ルートヴィヒスブルクは、バーデン=ヴュルテンベルク州(州都シュトゥットガルト)
3-9 シュパイヤーはラインラント=プファルツ州(州都マインツ)
3-10 ザールブリュッケンからザーラント州(州都ザールブリュッケン)
ドイツ中部から西へ。タイトルに悩み、「初訪問のザーラント州へ向かって行く」趣旨で付けました。
凡例
サービスエリア:SA、パーキングエリア:PA、ガソリンスタンド:GS、ドライブレコーダー:DR。
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