Eine Deutschlandreise 2014 ドイツ旅行 (1/5)
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Inhalt 目次
1 Süddeutschland 南部ドイツ
2 Norddeutschland 北部ドイツ
3 Rheinland ラインラント
4 Umwelt und Architektur 環境と建築
5 Deutsch und Kultur ドイツ語と文化
Überblick 概要
2014年春、福岡の前泊も含め、ゴールデンウィークをはさんだ14日間、単独でドイツ旅行。ミュンヘンを出発し、南ドイツの環境先進事例などを視察しながらバルト海沿岸都市ロストックまで北上し、ライン川河畔の商都ケルンの周辺をレンタカーで回りました。
そのためドイツの一般的な観光ルートからは離れます。
なお掲載写真は特記がない限り、自前で撮影。右の写真は建築士の端くれとして長年訪れたいと思っていたデッサウの世界遺産バウハウスのマイスターハウスの前で。
写真1-0-1
お断り
情報の多くはドイツ語のウェブサイトなどから直接仕入れています。固有名詞等、日本語の定訳と異なることがあるかもしれません。そのためできるだけ原語も併記しました。
趣味のドイツ語なので内容の正確さを保証できません。その程度の語学力だと見逃してください。
※印のリンクページは、別ウィンドウが開きこのサイトを離れます。
円表示は交換時のレート 約1ユーロ=140円で計算。
Reiseweg 行程
4/25 福岡~羽田ミュンヘン1泊
4/26 エンミンゲンホーエンツォレルン城ロッテンブルク1泊 
4/27 ジンスハイムハイデルベルク1泊 
4/28 アイフェル山地ローア1泊 
4/29
・30
カッセルゲッティンゲンヴェルニゲローデ2泊
ハルツ狭軌鉄道でブロッケン山へ、ヴァルプルギスの夜
5/1
・2
デッサウロストック知人宅2泊 
フラウンホーファー研究所見学など
5/3
~5
デュッセルドルフ近郊ケルン3泊
アイフェル山地他ドライブドラマのロケ地探訪など
5/6 ライン川フランクフルト国際空港
5/7 羽田~福岡
青は経由地赤は宿泊地緑は観光・視察地など ドイツ地図
全て自前で組み立てた手配旅行
航空会社は全日本空輸(ANA)とルフトハンザ航空。九州からだとアジアのハブ空港を経由して行く選択肢もありますが、乗り慣れてかつマイレージがたまる航空会社を選びました。
ドイツ国内はミュンヘンを出発してケルンまで、ほぼ全行程約2,500kmをレンタカーで走行。
宿は事前に日本からネットでホテルやアパートホテル(注)を予約
注:家具・電化製品付きのウィークリー・マンション感覚で、1泊単位で宿泊可。
1 Süddeutschland 南ドイツ
4月25日8時前福岡をANA便で羽田へ向け出発。約2時間半の乗り継ぎ時間を経て、ルフトハンザ便でミュンヘン国際空港へ。ミュンヘン到着は同日の17:30頃の予定。到着地ミュンヘンの天候は晴れ、予想最高気温22度、最低気温9度。ほぼ九州の4月中下旬の気温です。
1-1 Bis München ミュンヘンまで
1-2 Hotel Brecherspitze ホテル・ブレヒャーシュピッツェ
1-3 Burg Hohenzollern ホーエンツォレルン城
1-4 Hotel Gasthof Rössle ホテル・ガストホーフ・レスレ
1-5 Auto & Technik MUSEUM SINSHEIM ジンスハイム交通技術博物館
1-6 Heidelberg ハイデルベルク
1-7 B&B Hotel Heidelberg B&B ホテル ハイデルベルク
1-8 Bis Lohr am Main ローアまで
1-9 Franziskushöhe フランツィスクスヘーヘ
1-10 Nachwort あとがき
1-1 Bis München ミュンヘンまで
●ルフトハンザ便の機内はもうドイツ
写真1-1-1 羽田空港 写真1-1-2 搭乗案内
左:福岡から羽田国内線第2ターミナルに到着。世田谷に住む私と同じドイツをこよなく愛する知人がわざわざ見送りに来てくれました。
連絡バスで国際線ターミナルへ。写真は羽田空港国際線ターミナルで出発を待つルフトハンザ航空A340-600。国際空港の地位を確立した成田ではなく、国内線重視の羽田からドイツへ飛び立てる日がこんなに早く来るとは思いもよりませんでした。羽田なら国内線-国際線の乗り継ぎが飛躍的に便利に。
右:フルトハンザの搭乗案内を見ると、気分はもうドイツ。ほぼ定刻に離陸。
写真1-1-3 ルフトハンザ航空 写真1-1-4 ルフトハンザ航空
乗ったらエアコンが効いて寒かった。既にドイツの気温に設定されているみたい。
ドイツ製のウェルカムドリンクやディスプレイに写るドイツ語を見ると、ドイツ旅行の気分を盛り上げてくれます。一人旅は気楽だけど、逆に話す相手がいなくて少々心許ない。ばっちり計画・準備したし、もう4年連続で行っているので、旅先の状況は把握済みなのに、旅立ちはいつも何となく不安です。
席は窓側の二人席の通路側。飲食するとトイレが近くなるので、いつもトイレに近い通路側を取っています。窓側は、スイス人の25歳のミヒャエル。仕事は運輸関係だそうです。ドイツ発の日本ツアーに一人で参加したとのこと。参加者は19人で、大阪に着いて、広島・倉敷~京都~金沢~松本とまわって東京から帰国。彼が撮影した写真を見せてもらうと、古き良き日本が写っています。神社仏閣、日本庭園、富士山、黄昏時のスカイツリーなどなど。凄い枚数だったけど、本人が写っている写真が1枚しかなかった。
彼とはいろいろな話しをしました。彼のスイスなまりは聞き取れないところもあったけど、聞き直したりして、会話はほぼ成立。ドイツ語はまあまあ健在でした。お陰で不安がめっきり減りました。
機内食は和食か洋食を選べます。彼は和食を、私は洋食を選択。お互い笑いあって食べました。
写真1-1-5 ミュンヘン国際空港 写真1-1-6 ミュンヘン国際空港
ミュンヘン国際空港にほぼ定刻到着。入国審査は、行列が少ないところを選んで待ち時間が1~2分で済みラッキー。
ただエコノミークラスなのでスーツケースが出てくるまで時間がかかり、更にここ4年連続で始めて税関でスーツケースを開けろと言われました。東洋からの中年の一人旅は怪しいらしい。まあ、何事もなく終わりましたが。
左:税関を出たところ。3年前、この広告スペースにはBMWの大きなボディがありました。
右:空港の中央エリア。撮影時刻は18時前。3年前、同じ場所、同じ時間。ちょうど逆コースで帰国のためこの場所にいました。弟とドイツを名残惜しんでビールを飲んだことを思い出します。屋台車(エアストリーム)のインビスが3年前と変わらず懐かしい。一杯飲みたい気分は後のお楽しみにとっておいて、先を急ぐのでここは我慢。
写真1-1-7 イーザル門
空港駅に到着して券売機と格闘。片道切符は簡単なのに、ガイドブックにあったエアポート・シティ・デイ・チケット(空港を含むミュンヘン市内全域の公共交通機関に購入時から翌朝6時まで乗り放題)を買おうとしたら、ボタンをたくさん押して画面表示をたどっていかないといけないので一苦労。なんとか18時20分頃の列車に乗り、東駅(Ostbahnhof)着が19時前。
ドイツ到着時にまずすることは、ドイツのプリペイド携帯を使えるようにすること。もちろん2週間程度の旅行なら日本で使っている携帯をローミングすれば足ります。でもそれだとドイツ在住の知人らに「日本の携帯」にかけてもらうことになり、高い通信費を強いることになるし、レンタカーを借りるときやホテルのレセプションなどで携帯番号を聞かれることがあるので、ここはやはりドイツの携帯番号を伝えた方が、相手に与える安心感が違います。それは建前で、内心旅行ではなくて「ドイツ滞在中」の演出費用かな(笑い)。
3年前から惰性で「O2(オーツー)」のプリペイドSIMを使っています。東駅前のO2ショップは19時で閉まり、間に合わないので、そのままイーザル門駅(Isartor)まで地下鉄で行き、駅近くの20時まで開いているO2ショップで、プリペイドSIMを買いました。買って直ぐに、ドイツ在住の知人に到着を連絡。
右の写真1-1-7はイーザル門。ここから少し歩くと中心部のマリエン広場やヴィクトアリエン・マルクトがあります。散策したい気持ちを抑えて地下鉄でホテルへ向かいます。
1-2 Hotel Brecherspitze ホテル・ブレヒャーシュピッツェ
●ドイツを旅慣れた人向けのお手軽ホテル・共同住宅の一角がホテル
写真1-2-1 写真1-2-2
ミュンヘンは観光地だけあって、全般的に宿泊料金の相場は高め。今回はミュンヘンに一泊して、明朝には東駅そばのエイビスAvisレンタカー営業所で車を借りるよう予約していたので、宿泊料金高めの中心部を避けて東駅近くのエコノミーなホテルを予約サイトBooking.comで手配
左:外壁に書かれているホテル・ガルニ Hotel Garniとはレストランがなく朝食だけが出るホテル。1階には別経営らしいレストランがあります。ちなみにホテル名のブレヒャーシュピッツェとはバイエルン・アルプスにある1,683mの山。
右:紺色のワゴン車の後ろがホテルの玄関。こうやって道路反対側の歩道からだと分かりますが、実は、最初建物前の歩道を歩いてホテルを目指したら、玄関が分からず通り過ぎてしまいました。普通の共同住宅の入り口に少しおしゃれな庇が付いているだけ。
写真1-2-3 玄関のインターフォン 写真1-2-4 玄関ホール
左:玄関の案内板。左の看板にホテルは2階と書いてあります。右のインターフォンを押すと、ホテルのレセプションから遠隔操作で玄関の鍵が開きます。インターフォンの表示を見ると、2・3階がホテル。4・5階が計8戸の共同住宅のようです。
右:玄関を入ると、まさしく時代を感じる共同住宅のエントランス。前方右に旧式のエレベーターがあります。つまりもともとホテル建築ではなく、共同住宅として建てられた5階建て建物の2・3階をホテルとして使っているようです。日本で一般的に民宿と言えば戸建てですが、共同住宅の民宿版かな。
写真1-2-5 この先がレセプション 写真1-2-6 3階平面図
左:2階へ上がると、ホテルのレセプション及び朝食会場を示すドア。今立っているところは、共同住宅との共用部分(階段室、エレベーター)で、ドアの向こうがホテルです。
右:チェックインが済むと、一旦共用部分(階段室、エレベーター)へ出て3階へ上がります。この平面図は3階部分。3階に上がるとホテルの廊下に入るドアがあり、更にもう一つのドアを開けて客室に入ります。平面図中央の赤い矢印は逆に客室→ホテルの廊下→共用部分(階段室、エレベーター)という避難経路を示しています。
ただこれだと階段が一つなので、2方向避難が確保されておらず、万一の時はちょっと怖そう。
写真1-2-7 客室 写真1-2-8 サニタリー
左:客室。日本のビジネスホテルのシングルルームとほぼ同じ10㎡(6帖間程度)ですが、天井高が3m程度(日本は2.4m程度)と高いので広く感じます。古いけれど清潔感はあります。冷蔵庫やフロントに連絡する電話はありません。
右:サニタリーは日本のようにユニットではないので、ゆったりした作りです。1泊朝食付き63ユーロ(約8,820円、泊り59ユーロ、朝食4ユーロ)でした。
なお写真1-2-6の平面図を見ると、この階には大小合わせて14室の客室があり、このうちサニタリー付き客室は4室だけ。他は共用のサニタリーを使います。サニタリー付きと比べて宿泊料金はおおよそ2/3になるようです。
写真1-2-9 クナイペ 写真1-2-10
写真1-2-11
チェックインも済んだし、機内でもらったおにぎりで腹ごしらえして(右写真、日本の航空会社ではなく、ルフトハンザ航空でもらったもの)一杯飲みに行くことに。まだ夜8時過ぎ。ドイツでは宵の口の時間だし、中心部へ繰り出せば楽しいさ倍増だと思いましたが、長旅の疲れと明日以降の準備があるので、ホテル近辺を少し探検して、ホテルの隣で見つけた小さなクナイペ(居酒屋)で済ませることに。店内に入ると10人も入ると一杯になりそうな酒場。地元のおじさん達がカードで遊んでいます。奥のカウンターで女主人に1杯3ユーロのヴァイスビア(白ビール)を注いでもらい、店内だと東洋人の一見さんは場違いな感じだったので、店頭のスタンドで立ち飲みました(左上)。
黄昏ゆく町並み(右上)、それはドイツにあってありきたりの景色で、ドイツへ到着したばかりだというのに全く違和感がなくて長年住んでいるみたい。飛行機の中で感じた旅立ちの不安は一気に吹っ飛んでしまいました。こうやってミュンヘンの街角でビールを飲めることに対して、自分の健康は当然として、一人送り出してくれた家族、会社関係全ての人々に感謝の気持ちで一杯。一人旅なのに孤独感などみじんもなく、高級なレストランに行かなくても、こうやってドイツの乾燥した爽やかな空気を吸っているだけでとても幸せな気分です。考えようによっては、毎年ドイツへ行けること自体が贅沢なことなんですけどね。
そんな物思いにふけっていたら、あっという間にグラスは空に。グラスをカウンターに返しに行ったら、店内にいた、恐らく私より年上のお客さんから「一杯おごるから一緒に飲もうよ」と言われたけど、自分の中で「お開き」の時間だったので遠慮しました。だったら最初から店内に居ればよかったかな。そうやってドイツ人の中に飛び込むことが語学上達の秘訣なんですけどね。勇気が足りなかったみたい。
写真1-2-12 朝食会場 写真1-2-13 朝食
写真1-2-14
翌朝、6時半からホテルの周りを散歩して、7時過ぎに朝食会場へ。朝食会場は角部屋なので眺めがいい。朝食はドイツでは一般的な品揃えのビュッフェ形式。昼の分まで腹一杯頂きました。そして8時前にホテルを出発。
さてこのホテルを総括すると、レセプションにたどり着くだけでも一苦労。案内表示などはドイツ語だけなので、ドイツを旅慣れた人向けでしょう。
中心部からは少々離れていますが、前面道路には右写真のように路面電車が走っていて、路線図を見ると、ミュンヘン中央駅まで乗り換え無しで行けるので、公共交通機関が乗り放題になる1日乗車券やシティ・ツアー・カードなどを使えば、意外と穴場のホテルかな。
1-3 Burg Hohenzollern ホーエンツォレルン城
●南ドイツの農村地帯をロング・ドライブ
ドイツ2日目は、早朝にミュンヘンのホテルを引き払らい、レンタカーを借りて、環境先進事例や名城を見て、テュービンゲン近郊のロッテンブルクまで約330kmのロングドライブ。到着地テュービンゲン地方の天気予報は曇。最高気温18度、最低気温11度とまあまあの天候。ほぼ九州の4月中旬の気温です。
写真1-3-1 写真1-3-2
ホテルを出発して、最寄りの「聖マルチン通り駅 St.-Martin-Str.」から「東駅」まで1区間だけ都市近郊電車Sバーンに乗ります。ホテルから東駅そばのエイビスのレンタカー営業所まで約2.5km。通勤で片道4kmを毎日歩いている身なので、徒歩でも苦にならない距離。グループだったら、とりあえずホテルに荷物を置いて、歩いてレンタカーを借りにいく方法を取りますが、単身だったのでスーツケースをガラガラ引いて、一駅間だけSバーンに乗ってレンタカー営業所まで向かいました。
写真は駅のホームにあった切符の自動販売機。ミュンヘン空港にあったものと同じ。英語をはじめ数カ国語に対応していて、片道切符などシンプルな切符を買う分には分かりやすくてよくできています。ところがちょっとお得な切符を買おうとすると、私の語学力の問題もあって少々手こずります。時間的な余裕を見ておくか、町中にあるツーリスト・インフォメーションなどで対面で買った方が、いろいろなパンフも併せてもらえるのでおすすめ。
写真1-3-3 写真1-3-4
左:ホームで電車を待つ間に撮影。左は言わずと知れたマツダ・ロードスター。異国で日本製品に出会うと嬉しくなります。右はネット検索してみるとミュンヘンで3番目に大きいモールでした。
右:電車を降りて、東駅の近くで撮影。ハンバーガー?かと思わずシャッターを切りました。よくよく見るとHamburgerではなくてハンベルガーHamberger。ネット検索してみると、業務用スーパーらしい。
写真1-3-5 写真1-3-6
●快適なドライブ
レンタカーはベンツC180。レンタカーについて詳しくはロケ地探訪第四弾その3>43-1メルセデス・ベンツC180をご覧頂くとして、最初の目的地エンミンゲン(2014ドイツ旅行4/5>エンミンゲン)へおよそ230km、3時間のドライブ。
左:走り出して直ぐ、ミュンヘン市内の信号待ちで。土曜日なので週末ツーリングでしょうか。以前中免ライダーだったので、目に付きます。今回のドライブでもたびたびライダーを見ました。
右:途中で高速道路を降り、一般道を走行中。ここ4年連続のドイツ旅行で初めて、こんな郊外を長い時間走りました。郊外の一般道の制限速度は100km/h。デジタルのスピードメーターはきっかり100km/hを指しています。模範的な走りでしょ(笑い)。
写真1-3-7
速度無制限のアウトバーンはエキサイティングだけど、一方、緑豊かな景色の中、交通量が少ない一直線の一般道を、こちらも日本では考えられない速度で飛ばすもの異次元の世界。快適すぎるドライブです。
写真1-3-8 写真1-3-9
左:最初の目的地エンミンゲンに12時15分頃到着。詳しくは2014ドイツ旅行4/5>エンミンゲン(電力・熱エネルギーの自給を目指すバイオエネルギー村)で。
右:エンミンゲンを12時45分頃出発し、次の目的地ホーエンツォレルン城を目指します。途中ジンゲンSingenに寄り道し130km、1時間半のドライブ。
高速道路のヘーガオ・サービスエリアRasthaus Im Hegauで13時半過ぎ、遅めの昼ご飯。
写真1-3-10 写真1-3-11
左:お昼はこれ一つと持参のミネラルウォーター。質素でしょ(笑い)。ホテルの朝食でしっかり食べたので昼食はこれで十分として、ビールを飲みたい気分ですが、運転中なのでガマンガマン。
右:駐車場に奇妙なモニュメント。見方によっては「黄金の固形物」。このサービスエリアのサイト(※、独語)にも画像がありますが、斜め読みした限り、起源は分かりませんでした。
●シュヴァーベン地方を代表する名城・ホーエンツォレルン城
写真1-3-12
小さい村々を通り過ぎながら田舎道のドライブを楽しんでいると、小高い丘の上にいくつもの尖塔を持つえび茶色の城が見えてきました。
今回はレンタカーだったのであっけなく到着。山の中腹の駐車場に車を駐め(関係者以外、これより上は車両通行止め)、有料の城専用シャトルバスで城の入り口へ。
写真1-3-13 写真1-3-14
無骨で男性的な印象の城です。ガイドブックなどによると、ドイツ皇帝ホーエンツォレルン家発祥の地の城で、現在の城は1867年に完成したとのこと。
写真1-3-15 写真1-3-16
左:門ををくぐり抜けると城壁に沿って何十にも曲がりくねった通路を歩きます。長い上り坂は、少々きついものの、迷路のようだし、次々と変わる情景に心躍ります。
右:歩き疲れた頃、中庭に出ました。
写真1-3-17 写真1-3-18
左:中庭から見る城。城は今でもドイツ最後の皇帝ヴィルヘルム2世の子孫が使っているらしく、高級乗用車が停まっている一角もありました。部分的に公開されている館内をドイツ語のガイドツアーで回ります。壁一面に書かれた大きな家系図が印象的でした。海抜855mの高地にありながら暖房設備が十分でなかったため、居住性は劣っていたらしい。ガイドツアーの最後は、王冠など王家の遺品の数々が展示された財宝館でした。
右:館内にゴシック様式の端正な礼拝堂がありました。
写真1-3-19 写真1-3-20
城は独立した丘の上にあるので、遮るものが無く360度のパノラマです。ここから眺めるシュヴァーベンの山々は美しい。城主が領地を眺める、まさに「国見」にふさわしいロケーション。建物や宝物はすばらしいけど、この城の「ウリ」はこの眺望でしょう。
写真1-3-21 写真1-3-22
左:中庭につながれていた犬をあやす観光客。今となってはこの犬がここで飼われているのか、観光客が連れてきた犬かは分かりませんが、城の写真よりこんな和む写真を掲載する方がうけるみたい。
右:城から駐車場への下りは、城専用シャトルバスを使わず徒歩にしました。木々の合間から見える景色を眺めなら、新緑に包まれた散策は爽快です。
今日の宿まで約30km、30分のドライブで今日の運転を終わります。
1-4 Hotel Gasthof Rössle ホテル・ガストホーフ・レスレ
写真1-4-1
●ドイツの伝統を今に伝える旅館
なぜこの宿を選んだか。ミュンヘンを出発し、南ドイツをドライブして次の目的地ハイデルベルクまで走破するより急ぐ旅でもないし、テュービンゲン近辺で、Wi-fiや駐車場が無料で使える安い宿をネットで探しました。
この宿は大学町テュービンゲンから西へ約10km。行政区はロッテンブルクRottenburg am Neckarで、その中心部からも外れた小さな集落にあります。宿名のレスレRössleは壁面に描いてある馬です。
写真1-4-2 写真1-4-3
夕食は外で、と思いホテルの周りを飲食店を探して散策。でもレストラン等ありそうな気配がありません。
左:ホテルの前にあった周辺の案内板。今左上にいます。中央の緑部分はちょっとした森。端まで片道でおよそ1時間程度。自転車道もあるみたい。メールヘェン湖Märchenseeという湖もあって、散策にはよさそう。
右:ホテルの向かいにあったロマネスク風の教会。土曜日の夕方にミサが行われていました。
ということで、ホテルのレストランで食べることにしました。
写真1-4-4 写真1-4-5
左:レストランの入口にあった案内板。左は当店のおすすめメニュー 鮭料理、右は復活祭の子羊肉による三種(腰肉のステーキ、コテレット[カツレツ]、ラグー[フランス風シチュー])。
右:おいしそうな料理を紹介しておきながら、注文は私の定番メニューで、左の皿(既に半分以上食べています)季節のサラダ Salatteller der Saison。右の皿:豚の背肉の衣揚げ(カツレツ)、レモン添えとグレイビーソース(注)、フライドポテト Paniertes Schnitzel vom Schweinerücken mit Zitrone Bratensoße(extra) und Pommes frites。
注:調理された肉から出る肉汁を元に作られるソース。右の皿の奥にある魔法のランプみたいなカレーの容器(ネットで調べるとソースポットというらしい)にたっぷりと入っています。
実はカツレツとポテトだけで十分な量だろうから、カツレツとポテトだけを注文するつもりが、ウエートレスから「サラダはいかが」と言われて、宿に着いて気が緩んだのかうっかり「ください」と答えてしまいました。出てきたのがこれ。うっかり注文したサラダだけで十分だったな~。カツレツは日本ならゆうに二人前分あります。結局、カツレツとポテトは半分残して部屋に持ち帰り、翌日の昼に食べました。
写真1-4-6 写真1-4-7
左:アルピルスバッハー酵母入り白ビール(生) Alpirsbacher Hefe-Weizen hell vom Fass。調べてみると醸造元のアルピルスバッハー修道院醸造所Alpirsbacher Klosterbräuは、黒い森シュバルツバルトにあるアルピルスバッハという町で、140年近い伝統をもつ家族経営のビール醸造所。クリーミーでおいしいビールでした。
右:ドリンクメニューに私が大好きなフランケンワインの白辛口があったので、〆に注文。
チップ込み28ユーロの夕食。料理の注文は失敗したけど、飲み物がおいしくて大満足のディナーでした。
それでは客室へご案内します。
写真1-4-8 写真1-4-9
客室は3階の15帖ほどのツインに一人で宿泊。エレベーターがなく、人力でスーツケースを上げ下ろし。カラダを鍛えておかないと、旅行はできないですね(笑い)。
窓は写真に写っている天窓だけなので、屋根裏部屋。天窓からは教会の鐘楼が見えます。
夜中は雨が降り続いていました。
写真1-4-10 写真1-4-11
左:部屋に置いてあったウェルカムドリンクの炭酸入りミネラルウォーター。どうも日本人にはこの「炭酸入り」が苦手。ただ最近は日本でも売っているし、まだまだ抵抗があるものの少しは飲み慣れてきました。
右:ドイツの宿で典型的なサニタリー。バスタブはなくシャワーブースだけだけど、ユニットバスではないので、ゆとりある作り。日本のお家芸のユニットバスを、ドイツではまずお目にかかれません。
写真1-4-12 写真1-4-13
●大満足の朝食
左:ドイツでも最近はビュッフェ形式の朝食が一般的。でもここは昔ながらの「定食」。つまり自分で選んだ物ではなく、席に用意されていました。パンもハムもチーズも、いずれも絶品。ビュッフェ形式だと好きなものが選べるけど、グルメじゃなく「鼻が利かない」私が選んだものが必ずしもおいしいとは限りません。一方プロが厳選して並べたものは間違いありませんよね。
右:「飲み物は」と聞かれて「コーヒー」と答えたら、ポットに入ったコーヒーと共に、ヨーグルト・オレンジジュースが運ばれてきました。
写真1-4-14 写真1-4-15
実は卵に一番感動。見苦しくて恐縮ですが、ご勘弁ください。固ゆでか半熟かと聞かれて、ためらわず半熟をリクエスト。実は初めてドイツに滞在した30数年前、ゲーテ語学学校Goethe-Institutがあるシュべービッシュ・ハルSchwäbisch Hallのとある宿に、授業が始まる前に数泊しました。そこの朝食は今日と同じように定食で卵がありました。私はそれまで固ゆでしか食べたことがなったので、いつものように殻をむいていったら、半熟だったのでぐちゃぐちゃにしてしまい、見かねたホテルの女将が半熟卵の食べ方を教えてくれたことを思い出します。胃の消化には固ゆでより半熟がよいらしく、ドイツ滞在中は自分でもゆで時間を微妙に調整して半熟卵をよく食べました。
左:上から1/4ほどをナイフで割ります。右:中身をスプーンですくって食べます。
早朝から向かいにある教会の荘厳な鐘が、雨上がりの大地に鳴り響き、質素だけどドイツの持ち味が十分に活かされた朝食を食べて、まさしく私のドイツの原体験を思い出させてくれる宿でした。今回の旅行で一番安い宿(一泊朝食付き52ユーロ)だけど、ドイツの味付けたっぷりで個人的には一番満足。グローバル化の進展で大都市のホテルは、どこも無国籍化してきています。ドイツらしさを楽しむなら、こんな宿がいいな。
1-5 Auto & Technik MUSEUM SINSHEIM ジンスハイム交通技術博物館
●乗り物好きには痛快、こんな博物館があったんだ!
ドイツ3日目。ジンスハイム交通技術博物館を見てハイデルベルクまで約170kmのドライブ。ハイデルベルクでは旧貨物駅の再開発事例を見学します。到着地ハイデルベルクの天気予報は雨、最高気温15度、最低気温11度。
写真1-5-1 写真1-5-2
ロッテンブルクの宿を8時45分頃出発。ジンスハイムまで約134km、1時間半ほど。出発するときの雨模様は、ジンスハイムが近づくにつれ、だんだんと上がってきました。この2枚はジンスハイムの市街地。日曜日の朝なので、車は少なめ。
10時半頃、博物館に到着。やや寒さはありますが、傘はいらない曇り空です。
写真1-5-3
写真1-5-4 配置図
博物館のエントランス。右端、引退した本物の超音速旅客機コンコルドが展示ホールの屋上に固定されています。左は3Dシアター。
Wiki.de(※、独語)などによれば、50,000㎡を超える敷地、展示ホール30,000㎡と屋外展示場は、航空機、四輪・二輪車、鉄道車両、軍用車両など3,000余のありとあらゆる乗り物で埋め尽くされています。年中無休で、入場者数は年間100万人以上。元々は起業家エーベルハルト・ライヘルEberhard Layherのコレクションとのこと。
男の子なら、ミニカーを集めたり、プラモデルを作ったりします。それをミニチュアでは飽きたらず、実物を集めるとは尋常じゃない。
写真1-5-5 写真1-5-6
写真1-5-7
左上:これがコンコルドのコクピット。左横写真のようにここまで登れるようになっています。尾翼付近にある昇降用のらせん階段を登り、更に機内を機首へ向かいます。機体は上向きに固定されているため、かなりの坂です。
この機体は、3本の鉄骨で支えられているだけ。地震、台風が襲う日本なら、少なくともこれの2倍程度支柱が必要かも。
コンコルドの隣には、ソ連の超音速旅客機ツボレフ Tu-144もあり、こちらもコクピットまで登れるようになっています。
右:屋外には戦車がずらり。
写真1-5-8 写真1-5-9
左:軍用機、航空機などのコレクションが充実。
右:写真はドイツを中心とした欧州車の展示棟です。他にアメ車を多数集めた展示棟もありました。おびただしい数の展示物に圧倒されます。男の子ならおもちゃ箱に、ミニカー、プラレール、プラモデルの飛行機などが雑然と入っていると思いますが、それが実物大で展開されている感じです。
写真1-5-10 写真1-5-11
写真1-5-12
左上:展示ホールの上にボーイング747のコクピットがありました。ここに掲げられていた案内板(左)によれば、これがオリジナルのコクピットの高さ。飛行機の大きさが実感できます。
右:その昔、ダンスホールなどに置いてあったという、高さが5~6mはありそうな巨大な自動演奏オルガンが随所に展示してあり、お金を入れると数分鳴ります。鳴るというより轟くような大音響。これも個人で持つならオルゴールでしょう。
自分ではお金を使わなかったけど、誰かが鳴らしたもを楽しませてもらいました。
いろんな楽器が鳴って、人形が動いて、人間の知恵と工夫に驚きます。
写真1-5-13 写真1-5-14
左:お昼は軽くカレーソーセージとエスプレッソ。ソーセージが馴染みのモノより柔らかいタイプで、この地方の特色かな。
右:お土産店にあったビールなどのグラス。自分用のお土産に買って帰りたいと思いつつ、これ以上ウサギ小屋にモノを増やせないので、写真だけにとどめました。
ジンスハイムを15時頃出発し、今日の宿泊地ハイデルベルクまで約36km、30分ほどのドライブです。
1-6 Heidelberg ハイデルベルク
写真1-6-1 写真1-6-2
ハイデルベルクは、ドイツで第一級の観光地。今回観光地巡りはせず再開発事例バーンシュタットを見学。詳しくは2014ドイツ一人旅 その4>バーンシュタットで。
左:ホテルにチェックインして、バーンシュタットへ。ひととおり見終わって、再開発区域内のカフェのテラスで休憩。スミマセン、ハイデルベルクの最初の写真がビールで。この後運転しないのでお許しを。
天気は回復し、暑くもなく寒くもなく快適。1日歩き回り渇いた喉に至福の一杯でした。
右:テラス席には膝掛けが用意されています。ドイツ人って少々寒くても天気さえよければ、外で飲食するんですよね。わざわざそこまでしなくてもと思うけど、極寒の冬の間、家に閉じこもっている経験をすると、少しでも戸外で開放感を味わいたいという願望は理解できます。
写真1-6-3 写真1-6-4 2013春撮影
せっかくハイデルベルクへ来たので、ハイデルベルク中央駅まで行って、晩ご飯と絵はがきを買うことにしました。駅までは約1.2km、徒歩15分ほど。
左:ホテルを出ると大通りがあり、通りの先には電停モントペリアーブリュケMontpellierbrückeがあります。正面左手に中央駅、正面奥に旧市街の観光地があります。撮影時間は夜8時過ぎなのに、まだまだこの明るさ。なぜ、こんなたわいもない写真を掲載したか。
右:この写真はちょうど1年前の2013春、偶然同じ場所をレンタカーで通り過ぎた時、信号待ちで撮影。つまり左の写真の電停を通り過ぎた所です。
写真1-6-5 2013春撮影 写真1-6-6
左:この写真も2013年春に撮影。信号待ちでカメラを左へ振って、中央駅方向を1枚。写真を拡大して見ると、今回の旅行で歩いた道が確認できます。2013年春は、通り過ぎるだけで悔しい思いをしたので1年越しで想いを果たせました。個人的な感慨に付き合わせてゴメンナサイ。
右:中央駅。新婚旅行以来24年ぶりの訪問。
1-7 B&B Hotel Heidelberg B&B ホテル ハイデルベルク
●再開発区域内のビジネスホテルに泊まる
写真1-7-1 写真1-7-2
せっかく再開発事例を見るので、3泊目のホテルは再開発区域内に新しくできたビジネスホテルにしました。ズバリ、ビジネス用途です。観光施設が集中する旧市街地から少し距離があり、ハイデルベルク観光には向きません。ただ路面電車一本で旧市街地まで行けるし、無料の駐車場が十二分にあるので、レンタカーの旅ならいいかも。
右:泊まった階の平面図。客室は右端下の角部屋。では、客室へ。
写真1-7-3 客室 写真1-7-4 客室
左:客室の天井はドイツにしては低く、日本規格並のコンパクトな作り。
右:日本のビジネスホテルでは当たり前の備品である冷蔵庫や湯沸かしポットが無いので、ホテルのロビーにあった自販機で買い出し。ドイツでは珍しく、壁に日本でよく見かけるようなエアコンが付いています。よく見るとマルチスプリット型(一つの室外機で複数の室内機を使用し空調を行うタイプ)で、ラベルには「三菱」の文字がありました。
写真1-7-5 写真1-7-6
3重ガラスの窓からは廃線敷きと思われる遊歩道が見えます。再開発は進行中で、ホテル周囲もまだ未整備の土地が多くあります。
写真1-7-7 サニタリー 写真1-7-8
左:水回りは、日本のビジネスホテルと違い、ユニットではなく現場施工です。この左手にシャワーブースがあります。正面の洗面台は、持参したメジャーで実測すると高さが92cm。日本の一般的な洗面台は高さ75cm前後。それじゃ低すぎるじゃないかということで高さ85cmが推奨されていますが、それよりも高い。
右:翌朝の朝食。ビジネスホテルらしい、シンプルな品揃えのビュッフェ形式でした。
1-8 Bis Lohr am Main ローアまで
●フンスリュック山地のほぼ中央へ
ドイツ4日目。再生可能エネルギーの先進地やドラマのロケ地を見学してローアまで約530kmのドライブ。経由地に近いオイスキルヒェンの天気予報は曇、最高気温18度、最低気温7度。
ハイデルベルクの宿を7時過ぎに出発。今日最初の目的地モールバッハMorbachまで西へ172km、およそ2時間のドライブ。
モールバッハはフンスリュック山地Hunsrückのほぼ中央に位置します。フンスリュック山地とは、モーゼル川とエーナ川に挟まれたブナやカシワの樹林が多い標高400m前後の低山地。
写真1-8-1 写真1-8-2
左:小雨の高速道路。
右:途中で高速道路を降り、一般道を西へ。美しい林が続き、車は少なくて快適なドライブ。
写真1-8-3 モールバッハの集落
なだらかな丘陵地が続きます。正面にモールバッハの集落が見えてきました。右手に目的地モールバッハのエネルギー・ランドスケープがあり、丘の稜線に沿って風力発電機が並んでいます。この掲載画像では、風力発電機が曇り空に溶け込んではっきり見えません。ご了承ください。
ちなみに日本で見慣れない赤丸の道路標識は「追越禁止」。
写真1-8-4 モールバッハの集落 写真1-8-5
左:モールバッハの集落を抜けていきます。
右:9時頃エネルギー・ランドスケープに到着。到着時には雨は上がり傘不要。少し肌寒いけどキャップ付きスエットで大丈夫でした。エネルギー・ランドスケープについては、その4>モールバッハ 【環境】旧米軍弾薬庫を再生可能エネルギーのフロンティア参照。
●モーゼル川を渡り、アイフェル山地をウロウロ
写真1-8-6 写真1-8-7
1時間ほど見学して10時過ぎ次の目的地モンレアールへ。宿で出発前にGoogleマップで検索したときは、この先モンレアールまでは約100km、1時間ほどと出ていました。しかし、車のナビでは要領を得ず探せません。再度Googleマップで探したくてもモバイルのネット環境を用意していなかったので、とりあえず近くへ向かって走ることにしました。途中、モーゼル川を渡り、中世の町並みを今に伝えるベルンカステル・クースをかすめて行きます。
左右:ドイツらしい農村風景が続き、あまりに快適なドライブに、いつまでも運転していたい気分。
写真1-8-8 フェルデンツ 写真1-8-9 フェルデンツ
途中、ロマンチック街道を彷彿とさせるような集落があり、思わず車中からシャッターを切りました。そのため構図が悪い点はご勘弁ください。このページを作りつつ写っているものを調べてみるとフェルデンツVeldenzという集落Wiki.de(※、独語)によれば、人口約1,000人。かつて、ラインラント=プファルツ州と北アルザスに属する120の集落と町の公国の中心地だったとあります。
左:掲載画像の元となったオリジナル画像を拡大して見ると「Landgasthof Bottler(田舎旅館ボトラー)」とあります。公式サイト(※、独語)によれば、26室・49ベット。1泊朝食付きで37ユーロから。まさしく二十歳過ぎ、安宿を転々として旅行した当時のイメージそのままの伝統の宿。いずれ泊まって、モーゼルワインを楽しみたいな。
右:壁面に役場Rathausとあります。実にひっそりとした小さな集落に立派な役場だなと思って一枚。公国の中心地だった名残でしょうか。こちらの記事(※、独語)によれば、7月末にワインと郷土祭りがあり賑わうようです。
写真1-8-10
葡萄畑が斜面いっぱいに続き、まもなくモーゼル川を渡ります。ここから有名な観光地ベルンカステル・クースまではわずか6kmほど。そこに立寄ってワインを飲まないなんてもったいないけど、一度は訪れた場所だし先を急ぐので、涙を呑んで(大げさな!)次なる目的地へ。
写真1-8-11 マリング=ノヴィアント 写真1-8-12 ニュルブルクリンク
左:モーゼル川を渡ると、マリング=ノヴィアントMaring-Noviandという集落を通り過ぎます。今はひっそりとしているこの集落もWiki.de(※、独語)によれば、観光地らしく例年8月初旬のワイン祭りは賑わうらしい。
モーゼル河畔では先に紹介したベルンカステル・クースが有名。そこだけじゃなくて、こうやってドライブすると他の集落も魅力的。観光地じゃない「男の隠れ家」を見つけた気分。
途中11時過ぎボースBoosというところで車を駐めて、立て看板の地図やナビの画面などを見ていたら、近くにあの有名なサーキット、ニュルブルクリンクまでおよそ7kmとあったので、寄り道。
右:これがニュルブルクリンクの入口。サーキットを走る車の爆音が聞こえてきます。駐車料金がかかるので、入口付近の「証拠写真」を撮って11時半頃そそくさと退散。ここまでの道は、田舎の細いワイディングロード。ここへ来る人は飛ばし屋さんが多いみたいで、100km/h制限とは思えないスピードで向かってくるすれ違いは怖いくらい。
ニュルブルクリンクの後、車を東へ30分ほど走らせてマイエンMayenへ。城壁など歴史的遺産が残っていて、この地方では由緒ある町らしい。残念ながらマイエンの写真は撮り損ねました。町中のスーパーでちょっと昼食休憩し、ナビの画面でやっと目的地のモンレアールを捕捉。車を西へ10分ほど走らせます。
●伝統的な町並みが残るおとぎの国のような集落
写真1-8-13 モンレアール
モンレアール到着は13時頃。真っ直ぐ走れば11時半には着く予定でしたが、アイフェル山地の田舎道をウロウロしたり、ニュルブルクリンクに寄り道したので予定を1時間半もオーバー。でも気楽な一人旅で、誰に迷惑をかけるわけでもないので、予定のズレも旅の楽しみに変える気分で。駅にある駐車場に車を駐めて、徒歩で集落の中心部へ。
モンレアールは、古い町並みが残る人口800人の集落。ここを訪れた理由は、好きなドラマのロケ地だったため。ここには今回の旅行の後半で再度訪れましたので、詳しくはそちらで紹介します。つまり再度訪れるほど素敵な集落。
集落の路地などを1時間ほど散策して、今日の最終目的地ローアへ向かいます。ローアまでは230km、およそ2時間半のドライブです。
写真1-8-14 高速48号線 写真1-8-15 ハイリゲンロート・サービスエリア
写真1-8-16
左:モンレアールを出発してしばらく走ると高速48号線へ。高速3号線とのジャンクションの標識が見えてきました。このまま真っ直ぐ進めばフランクフルト。右へ曲がって北へ向かえばケルン、ボン。地図で見るとジャンクションからケルンまで100kmもありません。私はこれから反時計回りに1,300kmほど大回りしてケルンを目指します。
右:高速3号線に乗って10分ほど走り、14時過ぎハイリゲンロートHeiligenrothサービスエリアで、ちょっと早めの3時のコーヒータイムにしました。シャッターチャンスを逃し、飲みかけの画像でスミマセン。
写真1-8-17 高速3号線 写真1-8-18 ローア城
左:高速3号線を更に東へ。右手にショートカットらしい道路改良工事が行われていました。
右:ローア中心部にあるローア城Lohrer Schloss。今は博物館になっていて、グリム童話の白雪姫の喋る鏡のモデルとなった鏡が展示されています。あいにく今日は休館で外観のみ撮影して、宿へ。
1-9 Franziskushöhe フランツィスクスヘーヘ
●市街地を見下ろす丘陵地にある四つ星ホテルに泊まる
写真1-9-1 玄関
もともと貧乏旅行で、その1>ホテル・ガストホーフ・レスレの一泊朝食付き52ユーロの宿に十分満足していて、四つ星ホテルなんて鼻から考慮外。
じゃなぜ四つ星ホテルに泊まったか。それは好きなドイツ・ドラマのロケ地だったため、どんなところか訪れてみたかったから。ロケ地探訪目線の記事はこちら。ロケ地探訪第三弾その2>フランツィスクスヘーヘ
写真1-9-2 駐車場 写真1-9-3 本館
木立に囲まれているため、ホテルを一望できるような写真が撮れません。この2枚でご勘弁ください。
左:ホテルの駐車場。ドイツの高級国産車が多く駐まっています。
右:本館。もともと1900年頃にサナトリウムとして建てられたようです。
写真1-9-4 ホテル全景(立て看板より)
自前の写真ではホテルの全体像が分からないので、敷地内の立看板にあった航空写真を借用。
写真1-9-5 客室 写真1-9-6 客室
左:部屋はツインのシングル利用。天井が高く気分が晴れます。熊のぬいぐるみがベットの上でお出迎え。
右:部屋の奥から入口側を撮影。ドアの向こうが前室で、右手がサニタリー。
写真1-9-7 サニタリー 写真1-9-8 平面図
左:サニタリーは標準的な作り。バスタブはありません。
右:この平面図では、上が山側、下が谷側。泊まった部屋は山側中央階段から右へ二つ目「スーペリア・ルーム」一泊朝食付き約100ユーロ(約14,000円)。私は今回一人旅でロケ地に泊まりさえできれば十分だったのでこの部屋にしました。もし大切な人を連れて行くなら、少々お高くなるものの断然眺望がいい谷側のコンフォート・ルームをおすすめします。
写真1-9-9 夕食 写真1-9-10 夕食
夕食はホテルのレストランで。
左:ディステルホイザー酵母入り白ビールDistelhäuser Hefeweißbier Hell 3.9ユーロ。ネット検索してみると醸造元のディステルホイザー・ブルワリーDistelhäuser Brauereiは、ローアから南へ60kmほどのところにある中堅の醸造所。ご覧のように行く先々で地ビールが出てきます。なお中央のボトルはワインではなく、オリーブか何かのオイルでした。好物のフランケンの白の辛口ワインだと、時々一晩でフルボトル1本をペロッと飲むので、今日は違うことを強調しておきたい(笑い)。
右:今日の夕食
中華鍋で作ったミーゴレン
野菜炒め、うどん、醤油、スイート・チリ・ソース(注)、目玉焼き。

BAMI GORENG aus dem Wok
Gebratenes Gemüse, Udon-Nudeln, Sojasauce, Sweet Chili Sauce, Spiegelei 15.5ユーロ
メニューに「うどん、醤油」とあったのでどんなものが出てくるだろうかと試してみました。スパイシーなエスニック風焼きそばで、日本人の口に合いとてもおいしかったです。ウェイターに「好きなドラマのロケ地を訪ねて来ました。」と言ったら、とても喜んでくれました。
注:タイ料理やベトナム料理で用いられるソースの一種。とうがらし・砂糖・酢・にんにく・塩などで作る、辛くて甘みと酸味のきいたもの。
写真1-9-11
翌朝、朝食前にホテル周辺を散策。夜に雨が降ったのかしっとりしています。建物の周りは自然があふれ、敷地内で見ることができる植生の解説板がありました。
写真1-9-12 写真1-9-13
左:谷側、つまりローアの市街地は朝靄に包まれていて幻想的。欧州映画の一場面を「生」で見るような異次元体験。旅行の非日常性をたっぷり味わい、言葉にできない爽快さを感じます。
右:未舗装の砂利道が建物の裏手にありました。新緑がすがすがしい、なんと贅沢な森林浴であることか。早起きは三文の徳と言うけれど、今朝はそれ以上の価値がありそう。
写真1-9-14 写真1-9-15 朝食
左:散策路に木の見本盤がありました。左からカラマツLärche、ブナBuche、トウヒ(スプルース)Fichte いわゆる「クリスマスツリー」。表面をいぶしたオーク材Räuchereicheとあるので、これだけは加工品らしい。 リンゴApfel、セイヨウスモモPflaume、オークEiche。
右:ブッフェ形式の朝食。テーブルの右手が窓で写真1-9-12のような風景が見え、日常の喧噪から離れたロケーションで頂く朝食は格別。この立地も四つ星ホテルの品格に貢献していると思われます。
朝食会場には若いカップルや年金生活者らしきご老夫婦に混じって、中堅からベテランまでビジネスマン風の人も多くいました。ビジネスホテルとしてこんな高級ホテルを使えるなんてエグゼクティブかな・・・。こんな恵まれた環境で一夜を過ごしたら、身も心もリフレッシュして、翌日は良い仕事ができそう。飲み過ぎたり、夜更かしなどせず節制できたらの話しだけど(笑い)。
1-10 Nachwort あとがき
●ドイツは巨大なテーマ・パーク
私はおそらく大人の遊園地に行った気分で、ドイツでドライブしているんだろうと思います。私は、東京ディズニーランドも、USJも、東京スカイツリーも行ったことがありません。
それでも両テーマ・パークへ行く時間とお金があればドイツへ行きたいな。つまり私はドイツという日本とほぼ同じ面積をもつ巨大なテーマ・パークへ行っているんでしょうね。
ただ一つ例外は、2014年夏USJに新しくオープンしたウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッターだけはときめきました。でもやっぱりドイツかな(笑い)
●ドイツ語というよりコミュニケーション能力
写真1-10-1

ミュンヘンに降り立ち、最初に行った携帯ショップO2。時刻は既に19時を回り、20時の閉店へ向けて、店内はガランとしていました。店内には恐らくギリシャ系移民らしき若い男性店員が一人。私の買い物(SIMを買う)を淡々と事務処理してくれます。ただ少々手続に時間がかかるようで、ちょっと浮かない雰囲気を変えなくちゃと思い、しっかり整えた髪型が印象的だったので、私が「髪型がきまってるね。私なんか髪がないよ。」と被っている帽子を脱いで、ハゲ頭を見せたら、それまでの雰囲気が一変して穏やかに。
恐らく、極東から来たちょっと気むずかしそうなハゲオヤジに、店員は身構えたらしい。

私の一言で気をよくした店員は、引き出しからお菓子を出してくれました。そのうち、お菓子を食べたら喉が渇くだろうと、店内にあったウォーターサーバーから、本来ならセルフサービスなのにわざわざ紙コップに水を入れて運んでくれます。帰り際には、またお菓子をくれました(右写真の青いパッケージのクッキー。なお左の黒いパッケージはルフトハンザ便でもらったおつまみ)。
事務的にやり過ごすことも可能な中、旅行で出会う人たちとの一期一会を大切にし、ちょっとした気遣いが如何に大事で、旅行をより充実させるものであるかを、改めて思い知りました。同じような事は、今回の旅行で何度もありました。
●やっと行けた名城
21才の時、ドイツに滞在した1年間、語学学校に通うかたわら、週末そして夏・冬休み、延べ170日くらい旅行してドイツ・オーストリア・スイス・オランダ・イタリアの90の都市を訪れました。学生の移動手段は主に鉄道なので、鉄道で行けるところが中心になります。ホーエンツォレルン城は最近の旅行ガイドを見ると、公共交通機関を利用して行けなくもありませんが、インターネットもない30数年前だと、よほど魅力的な観光地でなければ、遠い道のりに尻込み。そんな一つがここですね。レンタカーで回る旅でやっと訪れることができました。
訪れる敷居が下がったとはいえ、メジャーな観光ルートから外れるので、城のガイドツアーはドイツ語だけ。レンタカーで回る旅は、現地の言葉ができた方がより楽しめるみたい。
●シュパイヤー技術博物館 Technik Museum Speyer
写真1-10-2 写真1-10-3
この2枚の写真は、ジンスハイム交通技術博物館内で撮影したシュパイヤーにある分館のPR。左は小さな二輪車メーカー・ミュンヒMünchの展示があると書かれたショーケース。右は驚くべきことにボーイング747の実物があるとのこと。他にはソ連のスペースシャトルの試作機OK-GLI(※、日本語Wiki)も。博物館が飛行場を併設しているでもなく、どうやってこれらの巨大なモノを運河や道路を使って運んできたかという展示パネルが面白かった。
Wiki(※、日本語)によれば、展示面積はジンスハイムの3倍の150,000㎡、年間入場者数は50万人以上とのこと。ネットで調べていたら「ミュンヘンのBMW博物館より凄かった シュパイヤー技術博物館(※、日本語)」というブログがあり、そそられます。 その昔、シュパイヤーには大聖堂を見に行ったことがありますが、技術博物館も訪れてみたいな。
●ハイシーズンに60,000マイルでドイツへ行く方法
裏技は心に秘めておくべきですが、お得な話しは人に言わないと気が済まないタイプなので(笑い)。裏返すと自慢話ですけどね。先々の旅行のため、自分の覚え書きみたいになりました。ANAのマイレージをためていない方は読み飛ばして、次ページへどうぞ。
ANAのマイレージでドイツへ行くには、年末年始、ゴールデンウィーク、夏休みなどのハイシーズンは65,000マイル。閑散期は45,000マイル。通常期は55,000マイル必要です。仕事の関係でゴールデンウィーク前後しか休みが取れないので、いきおいハイシーズンの65,000マイル用意しなければなりません。
予約は搭乗日の355日前から可能です。というか、特典航空券で乗ろうとしたらハイシーズンなので予約ができるようになったら直ぐに押さえないと予約できません。今回の旅行の出発日は4月25日(金)。その355日前は2013年5月5日。2013年5月5日は何をしていたかというとケルンを旅行中でした。旅行中でもネットさえつながれば、ANAのサイトで特典航空券を予約できますが、ネットでの予約は帰りの便も含めて全行程が決まらないとできません。帰りはドイツ発が5月6日、日本には日付が変わって5月7日に着き、福岡へ乗り継ぎ。つまり最後のフライトの5月7日の355日前の2013年5月17日にならないとネットでは理論上予約できないんです。どんどん予約で埋まる座席を指をくわえて5月17日まで待つなんてできません。
理想は、
①5月5日にANAのコールセンターに電話して4月25日の行きの便だけ予約し帰りはオープン。
②5月16日にANAのコールセンターに電話して5月6日の帰りのドイツ-成田便を予約
③翌17日にANAのコールセンターに電話して5月7日の国内乗り継ぎ便の成田-福岡便を予約
ちなみに③国内乗り継ぎ便が不要で最終目的地が成田なら、①を予約した段階でオペレーターに帰りの便はネットで予約すると伝えておけば、5月16日午前0時にネットでドイツ-成田便を予約できます。でも③があると5月16日にはネットでは予約できないので、コールセンターが受付を開始する5月16日午前8時まで待たないといけません。地方在住者は午前0時から8時まで時間差があり不利ですね。
5月5日はまだケルンにいるので、ANAのコールセンターに国際電話でかけるなんて事までしたくないので、5月7日に日本へ帰ってから挑戦することにしました。以上を整理すると
①5/5   ②5/16   ③5/17
翌年4/25の成田-ドイツを予約 翌年5/6のドイツ-成田を予約 翌年5/7の成田-福岡便を予約
以上はオペレーターに頼むしかありません。ネットでは③5/17を待たなければ①~③の予約はできません。これに必要なマイルは65,000マイル。
さて、ここからが本番
④帰国した翌日、5月8日午前8時ANAのコールセンターへ電話。当然の事ながらゴールデンウィークへ向けたベスト・フライトの4月25日(金)成田-ドイツはキャンセル待ちで、4月24日(木)を予約。最悪勤務先へお願いして1日前倒しするか。
⑤5月16日にANAのコールセンターに電話して5月6日の帰りのドイツ-成田便を予約。これは難なく予約できました。ただ④の4月25日(金)成田-ドイツは引き続きキャンセル待ち。
⑥5月17日にANAのコールセンターに電話して5月7日の成田-福岡便を予約。まだ④の4月25日(金)成田-ドイツは引き続きキャンセル待ち。
つまり帰りは予約できたものの、行きは希望日がキャンセル待ち。
さてANAのマイレージは、ANAだけでなく提携航空会社で使うこともできます。提携航空会社は330日前から予約可能。つまりキャンセル待ちとなっている4月25日(金)の便は、5月30日に解禁です。
⑦5月30日に日付が変わってすぐANAのサイトで検索してみました。4月25日日本発ドイツは、帰りの便が翌日以降になりこの時点では検索できません。但しドイツ人になったつもりで、適当に例えば4月20日ドイツ-日本、4月25日日本-ドイツと入力すると検索できます。つまり日本人の視線で4月25日日本発出発便は、帰国便が入力できないので検索できないけど、ドイツ人の視線で4月25日日本発帰国便は検索できます。検索するとルフトハンザ便の成田-ドイツが特典航空券で予約できることが分かりました。それで5月30日の8時を待って直ぐにANAのコールセンターへ電話してこのルフトハンザ便を予約。そして④のキャンセル待ちも、4月24日(木)の便もキャンセルしました。
実は私にとって、ドイツ行きでルフトハンザ便に乗れる事は、願ったり叶ったり。飛行機に乗り込んだ時点で機内にはドイツの雰囲気が充満しているので。
以上を整理すると次のようになります。計画ではずれもANA便です。
計画 ⑤5/7   ②5/16   ③5/17
翌年4/25成田-ドイツはキャンセル待ち。翌年4/24を予約。 翌年5/6のドイツ-成田を予約 翌年5/7の成田-福岡便を予約
 
実際 5/30、⑦ルフトハンザ便の成田-ドイツを予約   ⑤計画通りANA便予約OK ⑥計画通りANA便予約OK
予約がすべて取れてコールセンターから「60,000マイル頂きます。」と言われました。 アレレ、65,000マイルじゃないんだ。ANAのサイト見ると、
●ANA便のご利用が含まれていても、提携他社のご利用が一便でもある場合は上記の「必要マイルチャート」が適用されます。
とあります。つまり提携他社を使うとオールシーズン60,000マイルなので、ANA便だけなら閑散期45,000マイル、通常期55,000マイルだから不利です。でも繁忙期はANA便だけなら65,000マイルなので、繁忙期は提携他社を混ぜた方が60,000マイルになりお得だということを今回学習しました。その差5,000マイルをためるには、あまり飛行機に乗らない陸マイラー(注)にとって、100円のカード利用で1マイルとすると、5,000マイルためるには50万円も使わないとゲットできません(実際は、10倍ポイントとかもあるので、感覚的には25万円程度かな)。だから5,000マイル節約できるなんて感動でした。
注意事項:結果として60,000マイルで済みましたが、⑤5/7に翌年4/24の便を予約する時点で65,000マイル貯まっていないと、予約できません。
ちなみにキャンセル待ちは出発の14日前まで可能。ここに記載した内容は2013年春時点の情報です。特典航空券の条件は変わっていきますので、最新情報は航空会社のサイトで確認してください。
ところで予約時点で行きは福岡→成田→ドイツ(ミュンヘン)、帰りはフランクフルト→成田→福岡でした。それが2014年春から、ANA、ルフトハンザとも、成田~ドイツ線は羽田発着に変更になったため、実際のフライトは羽田経由でした。
陸マイラー(おかまいらー)とは、飛行機にはあまり乗らず、クレジットカードなどの利用でためたポイントをマイルに交換することで、サービスを受ける人。
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