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第18シーズン 第235話 日本未公開
Landei(直訳:産直卵)
殺されたジャーナリストの女性は平和な田舎町で何を見たのか。コブラ11が地元警察官の援助を得て事件の真相に迫る。今回の舞台は、ドイツの伝統的な町並みと自然。
Episodebeschreibung シナリオ
ゼミルとベンはパンク修理のため小さなパーキングエリアにやむなく寄ったところ、二人の眼前で突然女性が銃弾の犠牲になる。森の中にいた人物が車に飛び乗るところを見た二人は追跡するも、犯人は逃げ切った。犠牲となった女性の所持品にアイフェル地域の小さな村にある給油所のレシートがあった。コブラ11は、駐在所の警官マンフレッドを訪ねる。彼は親切で礼儀正しい男だ。この地域に彼以上の正直者はいないように思える。コブラ11はマンフレッドのサポートを得て捜査を進めると、意外な手がかりをつかんだ。しかしそれはマンフレッドに難しい決断を迫まる。表向き平穏な村の共同体を維持するか、真実を明らかにするか。それはまた実父である上司のパウル・ショルツ警部を敵に回すことにつながる。マンフレッドは思い悩み、突然姿を消した・・・。(www.rtl.deを参考にしました)2013.2.10掲載、3.9一部修正。
Darsteller 出演
マティアス・ツィージング(警官マンフレッド・ショルツ)、ベルント・タオバー(警官パウル・ショルツ)、イェシカ・ギンケル(クラウディア・メルテンス医師)、フェリックス・クラマー(マリオ・ベルガー)
Eindruck 印象
最近のこの番組は、ドイツ色を押えて無国籍化している感じがします。それが今回は美しい木組みの家々が建ち並ぶドイツの伝統的な中世の町並みと田園が舞台。上空から滑らかに降りていくカメラワークがよかった。流れる音楽も旅情へと誘います。冒頭でゼミルが言うように、駐車場には困らないけど、代わりに牛に追われたり、畑で大型の農機具に襲われたりと、いつもと違ったアクションシーンが新鮮でした。
コブラ11は高速警察隊の建物に戻らなかったですね。全編ロケとは珍しい。
(イメージ画像)2008年夏に長女が北ドイツで撮影。
1.アクションシーン
冒頭、コブラ11は荷台の「BMW Z4」を借用して追跡。もしかしてこの車をクラッシュさせるかと思ったら、あっけなく鉄くずに。壊す前に乗せてもらいたかったな~。
その後には、牛に追いかけられます。悪に果敢に立ち向かうコブラ11ですが、動物相手では手も足も出ないようで。
2.本筋の事件
早い段階で悪の組織が画面に現れるので、後は誰が善人面しているか。
●人が良さそうな若い警官マンフレッド・ショルツ(通称マニー)。
冒頭マニーが中年の女性と話しています。相手の女性は、マニーの親友タネス・ベーラーの母親。「夕べから行方不明なのよ。」と心配そうな母親に対して、マニーは笑顔で「任せといて」と受け答え。
そして、殺されたジャーナリストの女性を最後に見たのはマニーだった。その場所へコブラ11を連れて行きます。
●その父で同じく警官のパウル・ショルツ。訪ねてきたコブラ11に対して「この村に犯罪者なんていない。」と激しく抗議。父は共同体が大事で、少々の事には目をつぶろうとしています。
クラウディア・メルテンス医師 マリオと出来ているように見えますが、パート3の冒頭でゼミルを手当てしながら、「彼氏じゃないわ」と。この後マニーの複雑な表情が写ります。にくい演出だな~。
マリオ・ベルガー コブラ11とマニーが池ポチャした場所に現れ、マニーに対して、「親父と一緒に至急犯人を捜してくれ」と。ジャーナリストの女性ゾフィア・ラインハルトの車(ため池からあがった車)で射殺体で見つかったタネス・ベーラーは、マリオ・ベルガーの部下だった。
マニーは友人が死んだというのに、悲しそうな感じはしなかったですね。ジャーナリストの女性を最後に見たのもマニーだったので、やはりマニーが犯人か(笑い)。これで役者が揃いましたね。まあ、長年この番組を見ているファンは、誰が犯人かすぐに気づいたとは思いますが。
ゲスト出演者は、IMDbで過去の出演回をチェックしています。マンフレッド・ショルツ役マティアス・ツィージングは、5年前の第162話(邦版:アラーム・フォー・コブラ11 シーズン12 第3話 ネズミの巣)に制服警官ロルフ・プファイファー役で出演したというデータがありました。え~、こんな俳優さん出てたかなと思って第162話を見直したら、ビフォー・アフター状態で全く別人みたい。ネガティブな表現を使いうとファンの怒りを買いそうなので、ここでは「恰幅(かっぷく)がよくなった」と書かせて下さい(笑い)。こんなに変わるんですかね。
3.今回のドイツ語(ドイツ語学習者向け記事)
Gasthof ガストホーフ(レストランのある旅館) コブラ11が泊まった宿。なぜホテルやペンジオンじゃなくてガストホーフなのか。看板は「ホテル」になっていましたが、パート1の6分45秒頃、警官のパウル・ショルツがコブラ11に「ガストホーフのレストランで・・・」と言っていたし、宿の雰囲気からしてわたしもガストホーフがふさわしいと思います。レストランと言うよりは居酒屋の気軽さですね。
宿の女将はよそ者には冷たかったですね。一部屋しか空いてないと言います。コブラ11は村の悪を暴こうと乗り込んでいるので、いじめられたかな。不正に対して正義を貫くゼミルもこの時はあきらめていました。ちょっと誇張されている感じはしますが、ドイツ人なら笑っちゃうのではと思います。
翌朝女将が「起きて!スザンネが電話を頂戴ってよ」と起こしに来ます。男二人のベットシーンって、普通なら怪しげな雰囲気がたちこめ、見る者に居心地の悪さを与えますが、ベンとゼミルの場合はそんないやらしさは全く無くてコミカルでした。
キーホルダーがでかい部屋の鍵と、朝から鳴る教会の鐘が懐かしかった。
ツェレのガストホーフガストホーフのイメージ画像
画像の右から二番目の建物には「ガストホーフ」の看板が掛かっています。これは30数年前に「北ドイツの真珠」と言われるツェレの旧市街地で撮影。ツェレは、木組みの町並みが質・量共にドイツで最高クラスと言われます。このガストホーフには泊まっていませんが、学生の貧乏旅行では安く泊まれるガストホーフやユースホステルによくお世話になりました。
番組に出てきたガストホーフは、ダイヤル式の電話があったり、女将が伝統衣装を着ていたり、この写真のような30数年前にタイムスリップしたような懐かしさ。「郷に入っては郷に従え」を心得た上で、地元の人と地ビールで飲み交わせば楽しそう。
Stammtisch (飲食店で常連が集まる)定席
パート1の終わり頃レストランのシーンで、「Stammtisch」とテーブルに掲げられていました。この席によそ者は座ることができません(笑い)が、実際には見たこと無いですね。
またパート2の冒頭でベンが注文した料理とビールを1時間も待っていると苦情を言っています。これも誇張だと思いますが、私もその昔住んでいた田舎町のレストランで、注文を取りに来るまで15分、料理が来るまで更に30分ということがあったので、日本と異なるゆるやかな時間が流れていることを感じます。
スミマセン、「ドイツ語学習者向け記事」と書いておきながら、今回はドイツのローカル事情記事になってしまいました。
ストーリーは単純でわかりやすく、聞き取れない所は多く残りますが私の語学力でも十分楽しめました。しかも大好きなドイツの風景が広がり、私にとって十分満足な回でした。シナリオは想定の範囲内でしたが、その代わりいろいろと驚くような演出があって、通常番組としては十分な仕上がり。本当は、全編に日本語字幕を付けるくらいの語学力があって解説できれば、日本のファンにも楽しんでいただけるのにと、自分の未熟さからくるもどかしさを感じます。日本語版に期待します。
は~い、2014年春、2015年春と2年続けて今話のロケ地を巡って来ました。
駐在所、コブラ11が泊まった宿、ラストでマニーらが建物の補修作業を行っていたところは、モンレアール。ロケ地探訪第四弾その2>42-1モンレアール
クライマックスで、教会脇の広場に犯人の車が回転しながら突っ込む場所は、バート・ミュンスターアイフェル=ネーテン。ロケ地探訪第五弾その2>52-7聖ヴィリブロート 2015.7.10掲載
4.ドイツの音楽
ドイツの音楽と言えば、バッハやベートーベンなどそうそうたるクラシック音楽や、ローレライ(Lorelei)や野ばら(Heidenröslein)などの歌曲がすぐに思い浮かびます。たとえば「ちょうちょ(原曲はHänschen klein[幼いハンス])、「霞か雲か(原曲はAlle Vögel sind schon da[鳥は全てやってきた(春の訪れの意味])もドイツがルーツだと聞くと、意外と身近にドイツの音楽がありますね。
クラッシックや民謡だけでなく、ドイツにも歌謡曲や演歌に相当する音楽があります。かなり昔、ネーナ「ロックバルーンは99(99 Luftballons、1983年)」やジンギスカンの「ジンギスカン(Dschinghis Khan、1979年)」など日本でも知られた曲がありました。
これも古くて恐縮ですが、トニー・ザイラー主演の「白銀は招くよ(12 Mädchen und 1 Mann、1959年)」のテーマソングもドイツ語でした。
ここからはドイツ語圏の話になります。大御所歌手Roland Kaiserが1980年にヒットさせた「Santa Maria」YouTube(※)をドイツに住んでいた頃よく耳にしました。この曲が「ザ・クラウン」のある回で流れたときは懐かしかった。
最近の曲では2007年にDJ Ötzi と Nik P(いずれもオーストリア人)がデュエットでリバイバルヒットさせたEin Stern (...der deinen Namen trägt)YouTube(※)を今でもよくインターネット・ラジオ(注)で聞きます。
こちらのYouTube(※)は歌詞付きです。覚えて歌えれば、初対面のドイツ人ともすぐにお友達になれること請合い。
前置きが長くなってしまいました。番組に戻って、皆様ご存じだと思いますが、この番組で流れる楽曲はドイツのファンサイトのミュージック・ガイド(※、独語)で紹介されています。今回はドイツの味がたっぷりの次の3曲。
●Stefanie Hertel (Über jedes Bacherl geht a Brückerl、1992)
冒頭で流れた曲。YouTube(※)。
●Hattinger Tanzlmusig (Eisschützenpolka)
レストランで流れていた曲。ビールを飲みたくなっちゃった。演奏家は違いますが、曲名で検索したら最初にヒットした動画のリンク(※)
●Marianne & Michael (Feste Feiern)
クライマックスのアクションシーンで、流れた曲。YouTube(※)。「祭りを祝おう」という曲名どおり飲み屋のバックグラウンド・ミュージックに合うみたい。
注:いつも聞いているのはNDR1(ラジオ・ニーダーザクセン)。英語圏とドイツ語圏のポップスを交互に流してくれます。英語圏のポップスは私が若かりし世代をよく流してくれるので懐かしく聞いています。2013年3月23日から24日の復活祭前後、38時間ノンストップでベスト500を流すと予告しています。おしゃべりは少なめで音楽がメインなので、ドイツ語が分からなくても楽しめると思います。よろしかったらチャンネルを合わせてみて(今ならサイトにアクセスしてかな)下さい。
NDR.de(※、独語)を開き、右の[JETZT EINSCHALTEN]をクリックするとライブストリームが始まります。この曲のタイトルは何だったかな、という時も曲名が表示されているし、過去の曲名も簡単に探せます。なお現地時間の夜間は曲名検索できないようです。
定時にニュースがあり聞取りの練習に最適。「あ、日本に関するニュースだ」という時もあって、日本語のサイトにアクセスして内容を確認することも度々。そんな事をしなくてもドイツ語だけで理解できればベストなんですけどね。
あと数日でアクセスカウンターが10万回に達します。皆様のご支援に感謝いたします。2013.3.11掲載、3.17最終更新
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Seit 11.Feb.2003 Happiness裕之介