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Eine Deutschlandreise 2012 ドイツ旅行 (4/5)
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Inhalt 目次
1 Bis Rostock ロストックまで
2 Um Rostock ロストック周辺
3 Potsdam ポツダム
4 Berlin ベルリン 前編 後編
5 Buchenwald ブーヘンヴァルト
4 Berlin Teil 1 ベルリン 前編
Teil 1 前編
4-1 Schloss Charlottenburg シャルロッテンブルク宮殿
4-2 Aparthotel VEGA アパートホテル・ヴェガ
4-3 Ku'damm クーダム
4-4 Museumsinsel 博物館島
4-5 Unter den Linden ウンター・デン・リンデン
Teil 2 後編
4-6 Mitte ミッテ地区
4-7 Weitere Sehenswürdigkeiten その他の見所
4-8 Nachwort あとがき
4-1 Schloss Charlottenburg シャルロッテンブルク宮殿
ベルリンで最も大きい宮殿。戦災に遭ったが見事に修復。世界遺産
5日目は9時半頃ポツダムのツェツィーリエンホーフ宮殿を出発し、ベルリンのシャルロッテンブルク宮殿へまで25.6km、約25分のドライブ。天候は晴れ。夕方は雨予想。ベルリンの予想最高気温23度、最低気温14度。
シャルロッテンブルク宮殿 1981年写真4-1-1 30年前
シャルロッテンブルク宮殿
写真4-1-2 
ベルリンは30年ぶり。宿のチェックインには早すぎるので、この宮殿はベルリン中心部からほど近いところにありますが、レンタカーを宮殿前の駐車場に止めて見学しました。
プロイセン王フリードリヒ1世が1699年に妃ゾフィー・シャルロッテのために建設した夏の離宮。約30年前の写真と見比べても、宮殿の佇まいは変わらないようです。
フリードリヒ・ヴィルヘルム大選帝侯の騎馬像 シャルロッテンブルク宮殿
写真4-1-3 写真4-1-4
女神フォルトゥーナの像
写真4-1-5
左:エントランスにあるフリードリヒ・ヴィルヘルム大選帝侯(der große Kurfürst Friedrich Wilhelm)の騎馬像。即ち宮殿の建設主の父。
右:ドームの頂上には、光り輝く幸運の女神フォルトゥーナ(Fortuna)の像。
見学コースは本棟と新翼に別れており、日本語のオーディオガイドがある本棟のみを見学しました。
シャルロッテンブルク宮殿の庭園
写真4-1-6 バロック式庭園
宮殿から見るバロック式庭園。広さは東京ディズニーランドとほぼ同じ55ヘクタール。
公式サイト(※、独語 Die Stiftung Preußische Schlösser und Gärten Berlin-Brandenburg)の画像は、庭園の先から宮殿を望遠レンズで狙ったようで、この宮殿の豪華さがよく出ています。
Wiki.de(※、独語)には1943年戦災当時の画像もあります。
シャルロッテンブルク宮殿 陶器の間 シャルロッテンブルク宮殿 陶器の間
写真4-1-7 陶器の間 写真4-1-8 陶器の間
これが有名な陶器の間(Porzellankabinett)。案内板によれば東アジア製の陶磁器2700個以上を陳列。凄い数に圧倒されます。
宮殿を見学の後、ベルリン中心部の宿まで約3.8km、10分のドライブ。宿に13時過ぎチェックインした後、目抜き通りクーダムへ繰り出します。
4-2 Aparthotel VEGA アパートホテル・ヴェガ
立地・施設とも十分だが、唯一欠点が・・・
アパートホテル・ヴェガ 外観 アパートホテル・ヴェガ バルコニーからの眺め
写真4-2-1  写真4-2-2
左:アパートホテルとはキッチン付き・食事提供なしの中長期滞在型ホテル。家具付き賃貸マンションみたいなものです。
右:バルコニーからの眺め。ホテルを出て左へ(写真中央方向)約2分歩くと、ベルリンの目抜き通りクーダム。ショッピング・観光に便利な場所です。
あいにくバルコニーを撮り損ねましたが、バルコニーはガラス窓で覆われているため、開放すれば日本のマンションのような「外部空間」。カーペットが敷き詰めてあるので閉めると縁側のような「内部空間」になります。観光に忙しくてアパートでゆっくりする時間がありませんでした。こんな場所でゆっくりビールを飲めば美味しいだろうなと思います。
アパートホテル・ヴェガ LDK アパートホテル・ヴェガ LDK
写真4-2-3 LDK 写真4-2-4 LDK
アパートホテル・ヴェガ キッチン
写真4-2-5 キッチン
96㎡(約29坪)、広めの2LDKのマンションそのもの。ベッドが6人分あります。ソファーも使えば8人は泊まれそうです。今回ここに家族3人で3泊しました。室料467ユーロ(一泊約15,000円)+最終日の清掃料45ユーロ+駐車料24ユーロ=536ユーロ
左:リビングにはソファーの他にベッドが二つ。
右:奥に見えるキッチンまで含めると20帖程度あるLDK(リビング・ダイニング・キッチン)。キッチンには食器・調理器具一式の他に、冷蔵庫、電子レンジ、コーヒーメーカー等が備え付けられているため長期滞在も可能です。なお冷蔵庫は、写真左端の扉の中にビルトインされています。デザインへのこだわりがドイツ流。
アパートホテル・ヴェガ 主寝室 アパートホテル・ヴェガ 個室
写真4-2-6 主寝室 写真4-2-7 個室
左:約12帖の主寝室。なぜかベッドが三つ。ツインベッドの他に、写真左下にシングルベッドの一部が写っています。
右:約4帖程度の個室。シングルベッドと机・椅子があり、娘はそそくさとこの部屋に入って「こんなところに住みたい!」とため息。同じ面積でも必要最小限のモノしかないので広く感じるうえ、生活感が無いのでマンション風とは言え、ホテルのような居心地のよさがあります。
よい部屋が取れてよかった。これが「自宅のほうがいい」と言われたらがっかりだもんね。
アパートホテル・ヴェガ 洗面所兼浴室 アパートホテル・ヴェガ トイレ
写真4-2-8 洗面所兼浴室 写真4-2-9 トイレ
左:バスタブもある洗面所兼浴室
右:トイレは別にあり、洗面台は手洗器の小さなタイプではなく洗面所と同じ大きさのもの。
洗面台、内装は言うに及ばず、テッシュケース、ゴミ箱までデザイン・色が統一されていて、洗練された印象を受けます。
アパートホテル・ヴェガ 向かいのパン屋さん アパートホテル・ヴェガから鉄道高架を臨む
写真4-2-10 写真4-2-11
左:ホテルではないので、食事は自前で用意する必要があります。アパートの通りを挟んだ対面にパン屋さんがあり、毎朝お世話になりました。あいにく撮影時は日曜朝なので閉店しています。
右:キッチンの窓からの眺め。立地も建物・室内も合格点ですが、鉄道高架に近いため騒音が唯一の欠点。山手線みたいに通勤電車も長距離列車も24時間頻繁に通ります。酒飲んで寝るしかない(笑い)。
それではクーダムへ。
4-3 Ku'damm クーダム
正式名称は「選帝候の車道」を意味するクアフュルステンダム(Kurfürstendamm)。冷戦時代、西ベルリン最大の目抜き通り。全長3.5kmの並木道に沿って商店が建ち並んでいます。
ノイエス・クランツラー・エックの1階にあるカフェ ノイエス・クランツラー・エックの1階にあるカフェ
写真4-3-1 写真4-3-2
宿から徒歩約7分のところにある複合商業施設ノイエス・クランツラー・エック(Neues Kranzler Eck)の1階にあるカフェで、軽いお昼ご飯。と、言うよりはおやつみたいですね。
左:レジに並んでいるところを写真に撮られちゃいました。
ベルリンの象徴「熊」の黄金に輝く像 オペラハウス テアター・デス・ヴェステンス
写真4-3-3 写真4-3-4
黒白の熊
写真4-3-5
左:この施設の広場にはベルリンの象徴「熊」の黄金に輝く像。その右手赤い看板の[i]観光案内所でベルリン・ウェルカムカード48時間市内公共交通機関乗り放題券を買いました。
左の黒白の熊もクーダムの一角で。町中至るところに熊のモニュメントがあります。
右:鉄道高架の向こうには、オペラハウス「テアター・デス・ヴェステンス(Theater des Westens[西の劇場])」が見えます。
この後、ブランデンブルク門やホロコースト追悼碑などを回る予定でしたが、雨が降りそうになってきたため、急遽ショッピングに変更。傘が要るほどではありませんでしたが、雨に降られたのは、今回の旅行でこの時だけでした。
百貨店カー・デー・ヴェー
百貨店カー・デー・ヴェー 外観 百貨店カー・デー・ヴェー エントランスホール
写真4-3-6 写真4-3-7
宿から1.5km、クーダムを東へ約19分歩いていくと、ベルリン老舗の百貨店カー・デー・ヴェー(Ka De We[Das Kaufhaus des Westens 西のデパート])があります。総売り場面積6万㎡。
右:娘が撮影した写真から3枚ご紹介します。エントランスの展示ホール。
百貨店カー・デー・ヴェー 百貨店カー・デー・ヴェー
写真4-3-8 写真4-3-9
チョコ系のお菓子が壮観。
百貨店カー・デー・ヴェー モーべンピック 百貨店カー・デー・ヴェー モーべンピック
写真4-3-10 写真4-3-11
私は、女性陣がショッピングの間、最上階のセルフ式レストラン「ヴィンター・ガルテン(冬の庭)」でアイスを。
左:スイス発祥のアイスクリーム「モーべンピック(Mövenpick)」は、欧州でハーゲンダッツと並ぶ名店らしい。オフシャルサイト(※、英語)を見ると、2012年現在日本未上陸のもよう。
右:ワッフルに盛られたアイス(Eiskugel mit Waffel)2.95ユーロを食べました。この後夕食へ。
イタリアンレストランで イタリアンレストランで
写真4-3-12 写真4-3-13
夕食はガイドブックにあったザヴィニープラッツ駅に隣接するイタリアンへ。ピザ2種類を頼むつもりが、私の不適際からうまく伝わらずに、同じピザが2枚きちゃった。ひとつがデカイので結局ほぼ1枚を食べ残して宿に持ち帰り、私が翌日の朝・昼に食べました。
通りを散策
クーダムの箱形ショーケース クーダムの箱形ショーケース シュタイフ
写真4-3-14 写真4-3-15
シュタイフのお店
写真4-3-16
左:これから6枚は、最終日となる日曜日の早朝、散歩がてらに撮った写真なので、通りは静けさに包まれています。写真左側には歩道に沿って整然と並ぶベルリン名物の箱形ショーケース。車道よりも歩道の方が広いのでは思えるので、人通りが多くてもこのようなショーケースが設置できるのでしょう。緑豊かな街路樹と相まって、中心繁華街にもかかわらずゆったりとした作りです。
右:あのシュタイフのテディベアのショーケースもありました。当然の事ながら、その前には、シュタイフの店舗があります。
クーダムの箱形ショーケース エルメス クーダムの箱形ショーケース イヴ・サン=ローラン
写真4-3-17 写真4-3-18
私が説明するまでもなく、フランスのトップブランド、左:エルメス、右:イヴ・サン=ローラン。
インターネット・カフェ 50ccオート三輪ピアジオ・アペの移動広告車 ヌーベル
写真4-3-19 写真4-3-20
左:インターネット・カフェの看板。ドイツ語も英語そのままの表現らしい。
右:50ccオート三輪ピアジオ・アペの移動広告車。ヌーベルNouvelleはオフィシャルサイト(※、独語)によれば、下着と水着の専門店らしい。
レゴショップでウィンドウ・ショッピング
レゴ スーパー・スター・デストロイヤー
写真4-3-21 Super-Sternenzerstörer スーパー・スター・デストロイヤー
レゴ R2-D2 レゴショップにはスター・ウォーズ関連商品があったため思わずシャッターを切りました。
LEGOショップ(※、独語)によれば、全長124cm、3.5kg、3152ピース、399.99ユーロ。下のミニフィグ5体付き。
レゴ スーパー・スター・デストロイヤー ミニフィグ
写真4-3-22
左のR2-D2は高さ31cm、2,127ピース、179.99ユーロ。どっちも欲しいけど、組み立ては大変そうだし、ウサギ小屋では飾るところもないですね。
写真4-3-23 R2-D2
ツォー駅とカイザー・ヴィルヘルム記念教会
ツォー駅とカイザー・ヴィルヘルム記念教会
写真4-3-24
ツォー駅(Bf. Zoologischer Garten[動物園駅])前広場。かつて西側からの鉄路はここが終着駅でした。今はベルリン中央駅に取って代わられたため、一般駅に格下げになっています。
Kaiser-Wilhelm-Gedächtnis-Kirche カイザー・ヴィルヘルム記念教会
写真4-3-25 30年前
右上にはカイザー・ヴィルヘルム記念教会(Kaiser-Wilhelm-Gedächtnis-Kirche、初代ドイツ皇帝[第7代プロイセン王]ヴィルヘルム1世を追悼し、1895年に落成したネオ・ロマネスク様式の教会)が見えますが、修復中のため仮設のパネルに覆われていて、白い高層ビルにしか見えません。仮設の上端から教会の塔が頭を出しています。右の写真は約30年前に撮影。こちらは第二次世界大戦の空襲で壊れたままの姿が写っていますが、逆に同一敷地に建つ新礼拝堂が足場に覆われています。
動物園
ベルリン動物園 ベルリンのパンダ写真4-3-27 30年前
写真4-3-26
動物園駅だから、当然動物園があります。左は動物園の二つある入場口のひとつで、象の彫像がある中国風の入場門。世界中から珍獣を集めたイメージでしょうか。
34haに1,462種15,126頭を展示。去年訪れたケルン動物園が20haに745種9,200頭の展示で、フーフー言って回ったのに、更に約1.5倍の広さに約2倍の種類・頭数。上野動物園が14ha、508種3,264頭だから、上野動物園の約3倍。今回は訪れる余裕がありませんでしたが、水族館が併設されているとあるので、せめて水族館だけでも回ってみたい。
右のパンダは約30年前に園内で撮影。遙か昔の事なので残念ながら園内の状況は覚えていません。
4-4 Museumsinsel 博物館島
6日目は、高校生の娘が夏休みの宿題を済ませたいと言うので、7日目に家族でベルリンの見所を回ることとして、私は効率よく回れるよう一人で下見。妻はショッピング。娘は一日部屋にこもって勉強。「お~!ベルリンのアパートで宿題」とはちょっと可哀想な気もしますが、夏休みも補習続きで、ドイツ旅行の期間と学校のお盆休みがたまたま一致し、1日も在宅で勉強する余裕がなかったので仕方ないですね。
6日目の天候は晴れ、予想最高気温25度、最低気温12度。
そして7日目の天候は晴れ。予想最高気温28度、最低気温15度。日々日本の夏のように暑くなってきます。まずは朝飯だ。
出発の前に
朝食のパン 朝食のパン
写真4-4-1 写真4-4-2
出発の前に、宿の道路向かいのパン屋さんで調達し腹ごしらえ。これは妻と娘の6日目の朝食。
朝食のパン 朝食
写真4-4-3 写真4-4-4
7日目の朝食も同じく向かいのパン屋さんで調達。
右:私はピザの残りと「プレーン」ヨーグルト。酸っぱいヨーグルトが大好きなんです。
それでは6日目と7日目のコースをたどりますが、家族で回った7日目のコースを中心に掲載します。ザヴィニープラッツ駅からSバーンで旧東ベルリンのハッケシャー・マルクト駅まで行き、そこから観光しながら西へ戻るコースを設定。○は6日目に私だけが行ったところ。●は家族で回ったところ。
●博物館島のペルガモン博物館~ベルリン大聖堂~共和国宮殿跡地
○マリエン教会、テレビ塔、アレクサンダー・プラッツ駅付近
●シュプレー川リバークルーズ
●連邦首相府~ドイツ連邦議会議事堂~ブランデンブルク門
○ソ連戦勝記念碑
●ホロコースト追悼碑
●ベルリンの壁記録センター
●戦勝記念塔
○チェックポイント・チャーリー博物館(壁博物館)
○国際会議場と放送塔
ハッケシャー・マルクト駅
写真4-4-5 Hackescher Markt Bf. ハッケシャー・マルクト駅
レトロなデザインのレンガ造の壁に時代を感じます。
●ペルガモン博物館
世界遺産「博物館島[Museumsinsel]」と呼ばれるシュプレー川の中州には五つの博物館が集積しているため、じっくり見て回ると1日ではとても足りません。今回は最も有名なペルガモン博物館のみに入館しました。
ペルガモン博物館 1981年写真4-4-6 30年前
ペルガモン博物館
写真4-4-7
低床式路面電車(ブレーメン型GT6N)
写真4-4-8
約30年前に訪れた時と同じ構図で撮影してみました。外観は変わりませんが、当時のすす汚れた印象からすると明るい感じがします。博物館の前には路面電車の併用軌道があり、約30年前の写真の左端には肌色の路面電車の先頭部分が写っています。今は右写真のように黄色い低床式路面電車(ブレーメン型GT6N)が走っていました。
●世界遺産・博物館島
ベルガモン博物館へ入館する前に、博物館島にある他の博物館をおさらいしておきます。
30年前の「博物館島」の案内図
写真4-4-9 30年前の「博物館島」の案内図
旧博物館 旧国立美術館
写真4-4-10 1.旧博物館 写真4-4-11 3.旧国立美術館
左(案内図①):旧博物館(Altes Museum)。名前のとおり1830年築の5館の中で一番古い建物。ルスト・ガルテンという公園の先にギリシャ大神殿のような列柱をもつ堂々たる建物が建っています。今は、古代ギリシャ、ローマ時代の彫刻などが常設展示されているとのこと。
右(案内図③):旧国立美術館(Alte Nationalgalerie[旧ナショナルギャラリー])。1876年築。18~20世紀のドイツ絵画とフランス印象派の絵画コレクションが中心とのこと。
王妃ネフェルティテイの胸像 1981年写真4-4-12 30年前 ボーデ博物館
写真4-4-13 4.ボーデ博物館
左(案内図②)写真4-4-11旧国立美術館の左端に写っている建物が2.新博物館(Neues Museum)。30年前シャルロッテンブルク宮殿のはす向かいにあったエジプト博物館(Ägyptisches Museum)のコレクションが、2009年この新博物館へ移されているらしい。写真4-4-12は約30年前にエジプト博物館で撮影した「王妃ネフェルティテイの胸像
右(案内図④):ボーデ博物館(Bode Museum)。博物館島の北端、ネオバロック様式のドームが印象的な1904年築の建物。彫刻美術とビザンティン美術が揃うらしい。
お待たせしました。それでは5.ペルガモン博物館へ。1930年築。ペルガモンとはトルコの古代都市で、館の名前はここで発掘された遺跡に由来。
ペルガモン博物館 ペルガモン博物館 案内板
写真4-4-14 写真4-4-15
左:本来の入り口の前面に円筒形の建物が出現し、入場券売り場になっていました。
右:ガイドブックには午前10時開館とありましたが、6日目の下見で午前9時に開館し、入館待ちの行列ができていたので、7日目の本番も9時に間に合うように行きました。ご覧のとおり9時オープンです。
ペルガモンのゼウスの大祭壇
写真4-4-16 ペルガモンのゼウスの大祭壇
館内はこの大祭壇を含め巨大な展示物が多く圧倒されます。
ペルガモンのゼウスの大祭壇 ペルガモンのゼウスの大祭壇
写真4-4-17 写真4-4-18
左:Wiki(※、日本語)によれば、浮き彫りはギリシャ神話に基づき、ヘレニズム期の彫刻の代表的なもの。この祭壇は第二次世界大戦中ツォー駅近くの高射砲塔に疎開し、戦後はレーニングラードに戦利品として持ち去られ、1959年に戻ってきたとのこと。はるばるトルコから旅して、更に各地を転々した巨大な祭壇。個人の引越でも面倒なのに、博物館丸ごとの引越なんて大変でしょうね。
右:祭壇の上から眺めると、この展示室の大きさを実感します。日本語のオーディオガイドもあり、ヘッドフォンをして館内を周ります。じっくり見て回ると丸一日かかります。
4-5 Unter den Linden ウンター・デン・リンデン
●ベルリン大聖堂 
ベルリン大聖堂 1981年写真4-5-1 30年前  ベルリン大聖堂
写真4-5-2
ベルリン大聖堂(Berliner Dom)のビフォー・アフター。
ベルガモン博物館を出て、旧東ベルリンの中心部ウンター・デン・リンデン[菩提樹の下]付近へ出てきました。約30年前は、東ドイツの国産車トラバントが走り、写真右端に2008年に解体された共和国宮殿(Palast der Republik)の白い外壁が写っています。
●共和国宮殿跡地
共和国宮殿写真4-5-3 30年前 共和国宮殿跡地
写真4-5-4
左:共和国宮殿は、戦災で廃墟となったプロイセン王国の宮殿・ベルリン王宮(Berliner Stadtschloss)の跡地に、宮殿とは言っても現代建築として1976年に完成。そして東西統一後にアスベスト問題などから紆余曲折を経て、わずか30年余で2008年に解体されました。
右:今は更地になっていて、ベルリン王宮の外観のみを復元し、内部は現代建築とする再建計画がスタートしています。
○テレビ塔とマリエン教会
テレビ塔とマリエン教会 1981年写真4-5-5 30年前 テレビ塔とマリエン教会
写真4-5-6
1969年築のテレビ塔(Berliner Fernsehturm)は東ベルリン時代からのランドマーク。その手前のマリエン教会(Marienkirche)は、森鴎外の「舞姫」の舞台と言われています。
テレビ塔の地上約200mの展望台(注)まで一度は登ってみたいものですが、入場待ちの行列に諦めました。
注:東京タワーは大展望台地上120m、特別展望台223.55m。東京スカイツリーは天望デッキ350m、天望回廊450m。つまり東京タワーの特別展望台とほぼ同じ高さ。
○実は路面電車王国
タトラKT4D タトラKT4D 1981年写真4-5-8 30年前
写真4-5-7
あまり話題にならないし、ガイドブックにも付け足し程度の情報しかありませんが、ベルリンの路面電車は、Wiki.de(※、独語)によれば、全廃された旧西ベルリンを除いた旧東ベルリンの地域内に路線延長189.4km、電停377箇所、22系統で年間1億6,650万人(注)を運ぶ世界第3位の規模があるとのこと。つまりベルリンは路面電車王国だったのです。
実は30年前に撮影した場所に行ってみたくて、「ビフォー・アフター」の準備をして今回の旅行に臨みましたが、路面電車は予定にありませんでした。
ところがテレビ塔の玄関口アレキサンダープラッツ駅前に、写真4-4-8で紹介した低床電車に混じって左写真にあるような無骨な路面電車がやってきます。どう見ても西側の車両には見えません。調べたところチェコのメーカー・タトラが1974年から1997まで1,801両製造したKT4Dというタイプ(Wiki.de ※、独語)。
確か約30年前に東ベルリンで路面電車を撮影したよなと思い出して、探し出したのが右の写真。他にも数枚ありますが代表的な1枚を掲載します。場所はどこだか分かりませんがバス車中から撮影したものです。こちらもWiki.de(※、独語)によればKT4Dとあり、少しバージョンが違う印象を受けますが同じタイプのようです。つまり約30年ぶりに出会えたというわけ。
今回は乗るチャンスがありませんでしたが、このブログ(※、日本語)にM1系統がおすすめとあります。次回は乗ってみたいものです。
注:日本最大の広島電鉄の年間輸送人員が約3,700万人(※ 広島市のサイト)。日本の公営・民営17社の合計でも1億8,700万人(※、(社)公営交通事業協会資料)なので、ベルリン市電だけでほぼ日本全体の路面電車の輸送人員に近い旅客を運んでいることになります。
●リバークルーズ
リバークルーズの案内板 リープクネヒト橋Liebknechtbrückeの橋名板
写真4-5-9 写真4-5-10 リープクネヒト橋の橋名板
大聖堂を後に、ニコライ地区(Nikolaiviertel)からシュプレー川を観光船で世界文化館まで約40分の船旅を楽しみます。
左:リバークルーズの案内板。10時から19時まで30分おきに出航。
右:乗り場に近いリープクネヒト橋Liebknechtbrückeの橋名板。
ミューレンダム橋 ニコライ地区
写真4-5-11 ミューレンダム橋 写真4-5-12
左:船はまず東進して、ミューレンダム橋(Mühlendammbrücke)の手前でUターン。
右:その後船は西へ向かいます。正面は大聖堂。左は中央及び州立図書館(Zentral- und Landesbibliothek Berlin) 。右はベルリン発祥の地といわれるニコライ地区。
船はオープンデッキ。気温は高くなり日差しも強いのに、皆さん日光を楽しんでいるみたいです。
ARD首都スタジオ パウル・レーベ・ハウス
写真4-5-13 ARD首都スタジオ 写真4-5-14 パウル・レーベ・ハウス
左:ドイツ公共放送連盟の首都スタジオ(Das ARD Hauptstadtstudio)。ARDはNHKに相当。
右:連邦議会の執務棟パウル・レーベ・ハウス(Das Paul-Löbe-Haus)。パウル・レーベはドイツの政治家。詳しくはWiki(※、日本語)で。
ヴァイデンダム橋 モルトケ橋
写真4-5-15 ヴァイデンダム橋 写真4-5-16 モルトケ橋
橋の中央アーチのキーストーンにあるモルトケの肖像
写真4-5-17
左:ヴァイデンダム橋(Weidendammer Brücke)は、ベルリン旧市街地で3番目に古い橋で、重要文化財(Denkmalschutz)に指定。Wide.de(※、独語)参照。
右:モルトケ橋(Moltkebrücke)は、普仏戦争の英雄モルトケにちなむ。右写真は、橋の中央アーチのキーストーンにあるモルトケの肖像。
赤色を帯びた砂岩造の石橋に見えますが、鋼材も使った混構造とのこと。Wiki.de(※、独語)参照。
中央駅とベルリン名物の黄色い2階建てバス
写真4-5-18 ベルリン中央駅
冷戦時代、西ベルリン、東ベルリンそれぞれに長距離列車の終着駅がありましたが、2006年名実共に全く新しい「中央駅(Berlin Hauptbahnhof)」が旧レールテ駅跡地に完成。
中央駅とベルリン名物の黄色い2階建てバスを写真に収めることができて、ベルリンらしい写真が撮れました。
連邦首相府 世界文化館(河川側[北面])
写真4-5-19 連邦首相府 写真4-5-20 世界文化館(河川側[北面])
左:連邦首相府(Bundeskanzleramt)
世界文化館 1981年
写真4-5-21 30年前(公園側[南面])

右:1.世界文化館(Haus der kulturen der Welt)
(以下、黄色の番号は次ページの写真4-7-8 ティアガルテンの地図参照)
1957年アメリカの基金で建てられた国際会議堂(Kongresshalle)が前身で、1980年に屋根が構造的な欠陥により崩壊。ちょうどその当時撮影した写真がありました(右の写真4-5-21)。そして1989年から世界文化館として利用されています。地元では「はらんだカキ(Schwangere Auster)」と呼ぶようです。
なお今回は河川側から撮影し、約30年前は公園側から撮影しています。
このリバークルーズに日本語ガイドは無く、スピーカーから流れるドイツ語か、英語のオーディオガイドに頼るしかありませんが、貧弱な語学力ではなかなか理解できません。こうやって見たものを整理してやっと納得し「下船」できそうです(笑い)。それでは世界文化館の前で下船し、ブランデンブルク門方面へ。ベルリン 後編へ続く
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3.Potsdam
Berlin1
1.Bis Rostock 2.Um
Rostock
3.Potsdam 4.Berlin 5.Buchen
-wald
5.Buchen
-wald
 


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